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プロローグⅠ

なにとぞ最後までよろしくお願い申し上げます。

      

Side:三人称


 ここ数日うだるように暑くなってきた夏の日、梅雨が明け、眩いばかりの太陽の日差しが差し込む、教室で窓際の後ろから二番目の席に席に座っている、どう見ても少女にしか見えない男は呟いた。



       「太陽・・・・・温度下がんないかな」



 とんだ,アホ,である!,アンポンタン,である!!

彼Joあ,いや間違えた、彼の名は東雲しののめ らく此処,啓山岱大学付属高校に今年から入学したピッカピカ(笑)の一年生である。

そんな彼だが、なぜか成績は,学年次席,とかなりの頭脳の持ち主である、本っっっ当~~~~~になぜか。

そんな楽は今現在机に座って頭を抱えながら、思考の泥沼に盛大にはまっていた、楽は馬鹿みたいなことを考えていた、それは。


(なんでだよ、何でこんなに暑いんだよ、これじゃあ犬も猫も鳥も狐も妖精も熊も猪も狸も兎も竜も猿も蛇も蛙も鼬も河童も虎も獅子も牛も豚も麒麟も亀も天馬もカピパラもみ~~~んな出てこないじゃないカアアアアアアアァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!)


ところどころ地球上に存在しない生物の名前が挙がっているが、気づいていないのだろう、そこが頭は天才的に切れるのに、楽がアホやアンポンタンと呼ばれる所以なのだろう、もうわかっているとは思うが言わせてもらおう、


  楽は、動物好きである!ケモナーである!!モフリストである!!!


さておふざけはこれくらいにしてそろそろ楽の様子伺ってみよう。

楽は今、先ほどの体勢のまま何かブツブツと、とてもではないが何を言っているのか聞こえない声量で何かをつぶやき続けている。

 そこに今トイレから帰ってきたであろう楽の,幼馴染,の一人である市ヶいちがや 一輝かずきがやってきた、だがしかし、楽はまったく気がつく様子がないまましこうのうずにはまっている。


(そうだ、学校のプールを占拠して動物たちを呼べばいいんだ、きっと涼しいからみんな集まるだろし、あっでも小さい動物たちは学校のプールじゃ溺れてしまうなどうしよう・・・よしビニールプールを大量に用意しようそうすれば皆でプールにつかれるはずだ、よしそうしよう、だが大量に用意しなければいけないビニールプールはどうやって用意しようか、俺の金だけじゃ絶対に足りない、だとすれば一輝から金を奪うしかない!!」


そんな楽の頭にスコンッという軽快な音と共に地味に痛い衝撃、もとい一輝の教科書を使ったチョップが入った。


Side:一輝


俺はトイレから帰ってきてすぐになんかブツブツ言ってる俺の,幼馴染,兼,親友,の東雲 楽 の席に向かった、そして楽の席の後ろから向かう途中で、楽の後姿を見ていつものようにこう考えていた。


(ホントにいつみても,少女,にしか見えないよな楽って。)


そんなことを考えながら向かっていると、急に楽が起き上がりそのままの勢いで立ち、胸の前で右こぶしを握りながらこう言った。


「俺の金だけじゃ絶対に足りない、だとすれば一輝から金を奪うしかない!!」


聞き終わる前に楽の隣の席にあった次の授業の教科書をつかみ、一応最後まで聞いてから、楽の頭を手にした教科書で叩いた後、耳元でおもいっきり声を張り上げて言ってやった。


「ざけんな!このスカポンタンがっ!!!」


同時にこう思っていた、「こいつの親友やるのも楽じゃねぇ」と。


Side:楽


いきなり頭に衝撃がはしったと思ったら次は耳元で一輝の大きな声が聞こえてきた、俺はそれに驚き机を巻き込んでこけてしまった。


「いきなり何すんだよっ」


俺はそう文句を言ってから後悔した、なぜなら一輝が少しとわ言えキレているのが解ったったからだ、キレ度4といったとこである、キレ度4ともなると三十分にも及ぶ長々とした説教が始まるからだ。


「それはこっちの台詞だ、お前はいったい何をするつもりだ、俺から金を奪うと

言っていたがどういうことか説明してもらおうか」


と一輝がそう言ってきて、ちょっと青ざめているであろう顔で疑問に思ったことを聞いてみた。


「・・声に・・・・でてました?」


とそうするとニッコリと笑顔でこう返ってきた。


「ばっちりとでてたぞ」


コレを聞いてマズイと思い打開策を考えようとしたら、そこに救いの鐘がなった。


    キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン


「チッ、この続きは後だな」


助かった~、この授業の間に打開策を考えなければ、できれば授業中に怒りが静まってくれれば嬉しいんだが。


この授業のあと、打開策もきれいに論破され俺は正座の状態で長々と説教を受けることになった。




           ~~放課後~~



俺はホームルームの後も続いた説教から開放され下校の準備をしていると、俺たちとは別のクラスになった学園でも女子の中でトップ3に入る程の容姿をしたこの少女が、もう一人の,幼馴染,奏波かななみ 響歌きょうかがやってきて開口一番にこう言ってきた。


「ねえねえ、ふたりとも【アンリミテッド・ワールド・オンライン】でどんなキャラ作るのか教えてよ」


それに一輝が答えた。


「俺はβテストと同じでバリバリの重戦士だな、名前はカガリだ、そう言うお前はどうなんだよ響歌」


一輝は羨ましい事にβテストに当選してAWOをプレイし好成績を収めたらしい、響歌は少し考えるそぶりをして答えた。


「私はスピードのある魔法剣士スタイルで行こうと思ってるよ、名前は,カナデ,か,カナミ,もしくは,ヒビキ,で行こうと思ってるかな、楽はどうするの?」


これに俺は少し答えずらいが正直に言った。


「・・・・ごめん・・・・・俺【アンリミテッド・ワールド・オンライン】買えなかったんだ・・・・・・・・本当にごめん」


一輝が信じられないといった顔をしながら聞いてきた。


「まじでか?」


「うん」


そう答えると急に見た目からからも判るほど「悪いことをしたかな?」といった顔で謝ってきた。


「いや、その・・なんだこっちこそワリィな、こんな話して」


「全然いいって、内容を聞くだけでも想像が掻き立てられて楽しいから」


これは強がりなどではなく心のそこからの本心だ、ここで今の会話に参加せずに固まっていた響歌が言った。


「楽がAWO手に入れらなかったなんて珍しいこともあるのね」


一輝がそれに反応して頷く、そう俺は寝坊して買うのが遅れてもたいていのゲームを手に入れてきた、それは何故かと言うとひとえに俺の運がほかの人に比べとてつもなく高いからである、宝くじを買えばほぼ100%の確立で1~3等の賞金が手に入るレベルで運がいい、それを知っている一輝と響歌はよっぽどのことがあったのだろうと考えているのではと思い理由を話す。


「それがさ、楽しみすぎて夜寝られずに朝方に寝付いてしまって、起きたら昼すぎだったってわけなんだ」


そういうと


「なんだ、何か大事があったのかと思っちまったじゃねーか」


「本当よ、寝過ごしただけならよかったわ、・・・・・あんまりよくないけど」


案の定何かあったのかと思っていたらしい。


「でもそれじゃあ一緒に進められないわよね、どうするの?」


「だな、どうすんだ楽?」


「それなんだけどさ、ここに10枚の福引券があるんだ、今から行ってこれを使って特賞にあるAWOを狙ってみようと思ってるんだ」


そう言うと二人とも同時に


「「なら大丈夫だな(ね)」」


と、息ピッタリで言ってきた。


「いや、まだ当たると決まったわけじゃ無いからね、大丈夫じゃないからね」


と言うと


「いやいや、お前が外す訳ないだろ、絶対に当たるに決まってる」


「そうそう、楽に限って運が関係するもので狙ったものが取れないなんて事はまずありえないしね」


と、自分も「まあ、そうだろうな」と心の中で納得し二人と一緒に福引抽選会の会場に向かった。




「次の方どうぞ~~」


長かった待ち時間が長かったここについて並んでもうすでに三十分も経っている、その待ち時間ずっと俺の前に特賞を出す人がいないか気になりずっとそわそわしていた、二人は待つのが面倒になり響歌が近くの喫茶店,プルリん>_<,で一輝が本屋に行って終わったら,プルリん>_<,に集合とゆうことになっている。


「次の方どうぞ~~」


きたっ、ついに俺の番だ、簡昜テントの中に入ると特賞であるAWOはまだ出ていないようでちゃんとのこっていた、俺は思わず小さくガッツポーズをとった、そして福引券10枚を係員さんに渡し差し出された箱にゆっくりと手を入れ、中のクジを探りどれを引くか決め、一つだけ掴み箱から引き抜いた、それを係員さんに渡し係員さんが開くとこう言った。


「おめでとうございます、特賞【アンリミテッド・ワールド・オンライン】のカセットメモリでございます」


それを聞いて今度は大きくガッツポーズをとりながら


「シャアアアァァァァァァァ!」


と叫んでしまった。

係員さんは特賞の【アンリミテッド・ワールド・オンライン】のカセットメモリを持ってこちらに来て俺に渡してきた。


「どうぞ」


「ありがとうございます!!」


俺は思わず頭を下げながらうけっとってしまった、そして今まで無表情だった係員さんに笑われてしまい少し恥ずかしくなりそそくさと簡昜テントから出てすぐに一輝と響歌にメールを送り、プルリん>_<へと向かった。



プルリん>_<に着くと二人ともそろっていた。


「やっぱり当たったな」


と一輝が言いそれに続いて響歌が


「まあ、そりゃそうでしょ」


と、と当たり前だと言わんばかりに頷く。


「そんな、当たり前みたいに言わないでよ、こっちは基本ソロでいくとは言え二人

と一緒にゲームができるかどうかがかかってたんだから」


そういうと響歌が身を乗り出して聞いてきた。


「えぇっ、一緒にプレイしないの!?なんでよ!」


すると一輝が


「まあまあ、落ち着けよ響歌」


と静めてくれたおかげで、今度はちょっとしょんぼりした顔で聞いてきた。


「なんでソロプレイするか聞かせてよ」


声もちょっと沈んでいる、俺のせいでこんな顔をさせてしまったと思うとすごく罪悪感がでてくるが、響歌に理由を話す。


「スキル設定を完全ランダムにして取得しようと思ってるから、スキル構成によってはパーティープレイができない可能性が出てくるんだ、だから響歌の邪魔するわけにもいかないからな、基本一人で行こうと思ってる、ごめんな」


すると響歌は


「・・そう・・・」


「たしかに、あの世界には無限にも等しい数のスキルが存在してるからな、チートなのからソレ何の役に立つんだよってスキルまで、そう考えるといくらお前でもスキル完全ランダムは無謀としかいえないぞ」


確かにそうだあの世界はアンリミテッドの名のとおり,レベル,ステータス,スキルの数,に限界が無いスキルにいたってはプレイヤーの行動からだって生まれることがある、だけど俺は


「それでも、完全ランダムで行く、たとえクズスキルが集まってもそれが自分の運命だと諦める、逆にチートスキルが集まる可能性だってあるんだし、俺の運はいいからそっちに賭けた方が、絶対に楽しくなるしね」


最後はものすごい笑顔でいってやった、すると響歌が重い口を開いた。


「・・・・・・・・分かった、もう何も言わないわ」


それに対して俺は


「ありがとう、わがまま言ってごめんね」


と言って謝ると、響歌が


「許す!・・・ただし、私はギルドを作るつもりだからそれに入って」


と言ってきたので俺はさっき以上の笑顔で答えた。


「もちろん、ぜひ入れてもらうよ、それにしょっちゅうじゃなければ普通にパーティーに誘ってくれてもいいからね」


すると、なぜか顔を赤くして返事を返してくれた


「あたりまえよ」///


すると横から


「あのさ、俺がいるってこと忘れてない」


と一輝が言った、それに対して俺と響歌は


「全然忘れてないよ」


「なっ何よ忘れてなんかいないわよ」


と答えたこの時、俺は「今の響歌なんかツンデレっぽかったな」などと思っていた、この後は特に何も無く皆、家が近いから一緒に帰った。



        翌日  学校の昼休み



「明日から夏休みだし宿題一緒にしようぜ楽」


一輝がそう言いながらこちらにやって来たそれに対して俺はこう言ってやった。


「宿題なら終わったから一人でやれ」


それを聞いて一輝は信じられねえといった顔で


「・・・・・・・・・・・マジで」


それに対し俺は答えた


「マジだ」


続けて言ってやった


「響歌も終わったって言ってたぞ」


「この天才共がっ!!」


まっ、俺は学年次席だし響歌は学年主席だからな、そして更に追い討ちをかける


「俺も響歌も見せるつもりは無いから、一人で頑張れよ」


すると、orzの体勢になった俺はそれを放置して響歌とその友達と一緒に食堂で昼食を取ったが一輝が来たのは昼休み残り10分のことだった。



      ~~放課後~~



明日から夏休みだがAWOのサービス開始は六日後の7月25日だ、それまでの間は何を使用か迷っているがその中の一日は響歌の買い物に付き合おうと思っているから、そこのとこは響歌に聞いてみよう、一輝は宿題を消化するのに励むことになるだろうから予定はあかないだろう。


「一輝、今日から宿題の消化頑張れよ」


一輝にそう言ってやると


「見てくれるだけでもいいから手伝ってください、お願いします」


と、土下座をしながら言ってきた、そこに響歌がきて


「見るだけ見てやればいいんじゃないかな、楽」


と、いってきたので俺は


「明日から23日まで見てやるから9時に家に来い一輝、それと響歌24日空いてるか?」


そう響歌に尋ねると


「空いてるけど、一輝の勉強見るのは嫌よ」


「そうじゃなくて、ソロプレイの事でわがまま通したから、その埋め合わせに一日

付き合おうかと思ってさ、どこか行きたい所、もしくはしたい事とかあったら言ってくれ、その日丸々つかって埋め合わせするからさ」


響歌が途端にテンションを上げて聞いてきた。


「ホントに!!」


「うん」


俺が頷いたのを確認すると赤くなって

「でもそれって、デ,デ,デートってことになるよのね」///


年頃の男女が二人で遊ぶって事はデートってことになるよな。


「まあ、そうなるかな」


「じゃあじゃあ、最近できた二つ隣の町の水族館にいきたい!」///


水族館かもう5年くらい行ってないな


「うん、いいよ、費用はこっちが持つから」


そう言うと響歌がためらいがちに


「えっ・・それはさすがに悪い気が」


と、いったためすかさず


「いいんだよ、AWO買うためにとっておいたお金余ってるし、もともと埋め合わせ

なんだから俺が払うのが当たり前だろ」


と言うと納得してくれたのか


「分かったわ、なんか引かなそうだし、お言葉に甘えさせてもらうわ」


行く場所が決まったところで


「それじゃあ24日の朝10時に駅前でいいかな?」


「うん、それでいいと思う」


「じゃあその時間で」


そしてその後は他愛も無い事を話しながら帰路についた。



次はデートのお話とログインです

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