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悲恋の未練
終わりは突然くる。
いや、終わりを考えてないから突然に感じるのかもしれない。
二人で信じた永遠…今となっては叶わぬ誓い…
終わりを迎えて茫然とする滑稽な自分の姿。
でも…それらはもう「記憶」でしかない。
その「記憶」を背負って、これから生きていかなければならないのだ。
正直、死にたかった。全てを放棄して、自分で終わりを決めたかった。「死」に魅了されると言う事はこういう事なんだと錯覚さえした。
いや…今でも死にたいのかもしれない。
死ねないとすれば「未練」。
女々しくも、これがある限りは死ねない。不格好だが、しばらくはこれを糧に、僕はまたしばらく生きてみようと思っている。
これはそんな女々しくて滑稽で不格好で不器用な奴の話。
