表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

祈ります

 チュートリアルは他のゲームと特別変わったことはなかった。 ただ、チュートリアルの途中あることを閃いてしまった。 


 「祈りシステム」。 祈ることで他者の「戦闘運」「生産運」「回避運」「金銭運」上昇。 自身に祈ることで自身の「経験値」を僅かばかりあげてくれる。 祈りの間は移動、戦闘、トレードなどの機能は使用できない。


 そう、祈るだけで「経験値」がもらえる。 これだ。 戦わず、生産せず、クエストを消化することなくただ地面に座り祈り続けるだけ。 レベルの低いうちは数時間祈り続けるだけで1つレベルがあがる。 レベルが上がるごとに祈りでもらえる経験値は少なくなっていき祈りだけではレベルを上げることなどほぼ不可能になるだろう。 しかし、私にとってこれは救いのシステムだ。 私の場合1つのクエストをクリアするために時間をかけるよりも祈りによる経験値でレベルをあげる方が明らかに早いだろう。 


 だからある程度レベルが上がるまで祈ることにした。


 職業も未選択なまま。


 特殊効果がどういったものかわからないまま。


 友達にはある程度レベルが上がってから一緒に遊ぼうと言って。


 私はひたすら「はじまりのまち」の生誕広場の隅っこで祈り続けた。




 ひたすら、ひたすらに。 



 24時間PCをつけていたせいか何度かPCが逝かれて買い換えたがすぐにログインし直し祈り続けた。












 5年間ずっと。












 そして私は初期装備のままレベル99に到達。 選んだ覚えもないのに職業が『職業:祈りの女神』になっていた。 何故だ?

短い(P曲`q)

次回「祈られます」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ