短編 隊長と姐御の酔いどれ夜話
(小額贊助)短篇 隊長和大姐頭的酒後之夜
これは「鋼の心」が設立されてから一年も経たない頃に起きた、ある小さな出来事である。
隊長と姐御が出会ったのは、ある賑やかな酒場だった。あの夜、ネオンはぎらつき、音楽は耳をつんざくほど大音量で鳴り響き、場の空気はひどく高揚していた。
隊長は、普段は極めて慎重で規律を重んじる性格の持ち主。一方、姐御は自由奔放で豪快な性格だった。普段、この二人が一緒に酒を飲むことはほとんどなかったが――この夜だけは、どこかが違っていた。
二人は互いに相手の過去を推測し合い、冗談が冗談を呼び、言葉のやり取りは酒と共に徐々に熱を帯びていく。杯を重ねるごとに、隊長の理性は少しずつほぐれていき、姐御の頬はうっすらと赤く染まり、その笑い声はますます奔放になっていった。彼女の豪快な性格は、この夜ばかりは遠慮なく全開だった。
酒場の照明は明滅を繰り返し、空気は軽快さから次第に仄かな艶めきを帯び始める。ふとした瞬間に交わる視線の中には、隠しきれない好奇心と探るような気配が滲んでいた。会話の内容も、日常の些細な話から、互いに長らく胸に秘めていた秘密へと、次第に深くなっていく。
距離が近づくにつれ、姐御の目にはどこかぼんやりとした光が宿り、まるで隊長の本心を見透かそうとしているかのようだった。そして、そんな彼女の視線を受け止める隊長の微笑みも、普段では見せないほど、どこか脆く、そして優しかった。
.
.
.
視聴には少額のスポンサー料が必要です




