第一部 三章 無明を照らす灯火 好奇心の行方4
それだけではない。
守り神様は時々、拾い集めたカラフルな板の欠片をいくつか手に取り、左腕の手首近くにある小さな隙間に、一枚一枚押し込んでいく。 不思議なことに、押し込まれた欠片は腕の中に吸い込まれていくように見えた。
そうしていくつか入れた後、 守り神様は左腕の一部を開き、そこから柔らかくなったような、ドロリとした色のついたものを出して、 それがみるみるうちに固まって変な形や、複雑な形になる物を作っていた。
そして、拾い集めた黒くて小さな部品を、その作り出した部品や、体の内部にある板のような部分に、取り付けていくのだ。
(自分で…自分を直してる…!? あの光る線は何だ? 自分で何かを作ってる? 腕に色のついた欠片を入れて…柔らかいものが出てきて形に…? それに、あの小さな黒い物は…?)
僕は、目の前で起きている出来事が、まるで夢のように感じられた。守り神様は、ただの像でも、ただのからくり人形でもない。僕の知らない、ナニカで、自らの傷ついた体を自分で修復しているのだ。その光景は、畏敬の念と共に、僕の好奇心をさらに強く掻き立てた。
一体何なんだろう?
守り神様の驚異的な自己修復の光景は、僕の頭に強く焼き付いていた。あの存在は一体何なのか、知りたい気持ちは山々だったけれど、今は村に残してきた人たちのことも気がかりだった。
僕は急いでガラクタ山を後にし、村へと戻った。
村の入り口付近は、言葉を失うほど悲惨な状況だった。




