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第一部 三章 無明を照らす灯火 好奇心の行方2

すると、守り神様はその胸の中心あたりにある、手のひらほどの大きさの四角い部分に手をかけ、ゆっくりとそれを開いた。中には、いくつかの細長い筒のようなものが、行儀よく収まっているのが見えた。

守り神様は、その中から色が変わっていたり、少し膨らんでいたりするように見える筒を数本、指で器用につまみ出すと、地面にぽい、と捨てた。カラン、と軽い金属音が響く。


次に、守り神様は周囲のガラクタの山に目を向け、何かを探し始めた。壊れた腕を動かし、金属片の山をかき分け、地面をまさぐる。

そして、先ほど捨てたものとよく似た、筒状の部品をいくつか見つけ出した。


守り神様は、拾った筒を一つ手に取ると、胸の蓋の中の空いた場所に、カチリと音を立ててはめ込んだ。そして、少しの間、じっと動かずに何かを確かめているような様子を見せる。時折、頭の輪が一瞬だけ、弱く光るようにも見えた。


しばらくすると、その筒がダメだったのか、再び指でつまみ出して地面に捨てた。そしてまた別の拾った筒をはめ込み、同じように何かを確かめている。今度は良かったのか、その筒ははめたまま、次の空いている場所のために、また別の筒を探し始めた。まるで、中身がまだ残っているかどうかを、一つずつ体の中で調べて選んでいるみたいだった。


そうやって、空いていた場所に使える筒をすべてはめ込み終わると、守り神様は胸の蓋を閉じた。

すると、気のせいか、さっきよりもほんの少しだけ、その動きが滑らかになったように見えた。まるで、何か大事な「元気の素」でも入れ替えたかのように。

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