第一部 三章 無明を照らす灯火 好奇心の行方1
守り神様は、何度も体勢を崩しかけながらも、なんとか立ち上がった。そして、ふらふらとした、カタツムリよりも遅いような、覚束ない足取りで、ある方向へと歩き始めた。これなら、僕でも十分ついていけそうだ。
(どこへ行くんだろう…? あの体で、一人で大丈夫なの…?)
僕の心の中で、心配と、それ以上に強い好奇心が渦巻いた。
あの光る輪、驚異的な戦闘力、そして今、壊れかけながらも自ら動き出す姿……。守り神様は、僕の知らない、とてつもない秘密を隠しているに違いない。それを確かめたい。この目で見てみたい。
(父さん、母さん、ごめんなさい……でも、今行かないと、きっと後悔する!)
一瞬の葛藤の後、僕は決意した。負傷者たちに背を向け、他の村人たちの注意を引かないように、そっと物陰に隠れながら、ガラクタ山へと向かう守り神様の後を追い始めた。
守り神様の足取りは、予想通りひどく遅かった。僕は安全な距離を保ちながら、息を潜めて後をつけた。時折、守り神様がバランスを崩して倒れそうになるたびに、心臓が跳ね上がった。
やがて、ガラクタ山の麓を越え、草木に覆われた残骸の中へと入っていく。昔、カイア兄さんと探検に来たことがある場所だ。何かの破片や、見ただけでは分からないものがゴロゴロと転がっている。
守り神様は、その中を迷うことなく進み、やがて少し開けた、比較的平らな場所で動きを止めた。そして、力尽きたかのように、その場に座り込んだ。
僕は大きな岩陰に隠れ、息を殺して様子をうかがう。




