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第一部 序章 病弱な少年と、村の守り神4

僕はもう一度、像に向かってそっと頭を下げた。


「守り神様……。少しだけ、あなたのことを調べさせていただけませんか? 決して、無礼なことをするつもりはありませんから」


心の中で、そう断りを入れる。返事があるはずもないけれど、そうせずにはいられなかった。


それから、僕は像の周りをゆっくりと歩き回り、食い入るように細部を観察し始めた。


(この腕の付け根……どうやって繋がってたんだ? この材質、叩いたらどんな音がする?)

(頭の輪っかは、何かの飾り? それとも、もっと別の意味が……?)


疑問が次から次へと湧いてくる。

まるで、難解なパズルを前にした時のような、あるいは、初めて見る生き物の生態を観察する時のような、そんな興奮が僕を包んだ。


他の村人が見たら、やはり奇異な目で見られるだろう。祭壇に祈った後で、像本体をジロジロと探るように見ているのだから。罰当たりだと叱られるかもしれない。

それでも、僕はこの探求をやめられそうになかった。


それから、僕のささやかな「自由研究」が始まった。

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