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ペルーで行われていた強制不妊手術

作者: 堀田真裏

数十年前に行われた、現実に起きたひどい話が朝からニュースで流れていました。


日本とは無関係の地球の裏側で起きたこと。そう思われるでしょうか。当時の政権を握っていたのは親日の、日系人の大統領でも、まったく無関係の気持ちでいられるでしょうか。


あるいは、かつて日本でも、ハンセン病に罹患した女性たちは、当時の法律のもと、強制的に不妊手術を行われたりしました。


そうでなくても、優性保護法の思想のもと、――


そしてそれを実施したのは医療職者です。


ペルーで起きたのは、「貧困対策」のため「出生数を減らす必要がある」という目的のもと、実質的な成果へと繋げるために、病院ごとに、要するに「ノルマ」が課せられて


実施目標に達したところには多額の支援、そうでなければペナルティという形で圧力がかけられ、医療者は医師も看護師も、


堕胎どころか、永久に子を孕めないようにする手術を女性たちを脅迫して実施していった。

その数は万単位らしいです。


合意は3割に満たなかったと(その合意というのも本当に合意といえるか怪しいですが。)


怖いことです。

昔のことでしょう、関係ない。

これからの日本じゃ、そんなことは起きないから。

(もちろん、起こすことを許してはいけませんが)

そう 本当に笑って言えるのでしょうか?


堀田が訴えたいのは、同じことが起きるかどうかということとは少し違います。


とんでもないことです。物凄くひどいことです。

でもそれを実施したのは、悪の組織でもなければ、悪の手先というほどの悪人でもない、


ごく普通の人間たちであるという事実の方です。


人は、みんな弱さを抱えています。

やじろべえみたいに右に左に揺れながら、誰もが、正しいことにも――時には、とんでもないことに加担してしまう危険性も持っている(堀田自身も含めて――)ということを自覚することは大事だと思います。


白黒。善人か悪人か。 分けて考えられたほうが、ずっと分かりやすいですし、楽ですよね。


でも、そんな風に考えるほど、自分にとって都合がいいように現実を歪めて認識したり、

あるいは、都合が悪いことは見て見ぬふりをしながら……


自分で自分に嘘をついて、――


そうなると思うんですよね。



悪者を決めるからですよ。

悪いことは悪い人がすることで、

(自分や、自分が大切にしている大好きな人や家族、友人など)普通の人は、そんなにひどいことをするわけがないんだから――


それは思いこみです。


それぞれにそれぞれの事情を抱えて、結果的に非道なことにてを染めることはあり得ます。

善良な面や、人を思いやる心をもった人であってもです。


だからこそ、私たちは、常に じぶんのあり方を問われるのだとも思います。


あなたはどう思われますか?

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