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Solomon's Gate  作者: さかもり
第五章 動き始める世界
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休息

 途中に短い補給があったものの、ミハルはほぼ六時間という長い戦闘を経験している。

 流石に集中力を維持するのも限界となっていた。


『セラフィム・ワン、応答してくれ……』


 ふと通信が入った。ずっと音沙汰がなかったベイルからの通信。アルファ線に出てからベータ線の状況は少しも分からなかったけれど、彼も無事であったらしい。


「こちらセラフィム・ワン、どうしました?」


『ああ、すまない。まだ隊長代理は有効らしくてね。君たちの補給許可が下りたんだ。アルファ線を速やかに撤退し、休憩後に301小隊へと戻ることになった』


 小さく息を吐くミハル。ようやく休憩がもらえるのだと内心ホッとしている。


「了解しました。帰還します……」


『毎度のこと君の献身には感謝しかない。どうか十分な休息を取って欲しい』


 言ってベイルは通信を切った。ミハルたちがアルファ線に陣取ってくれたこと。301小隊だけでなく、周辺の部隊は軒並み感謝していたことだろう。


「ジュリアに少尉、補給許可が下りました。これより帰還します」


「おお、やっとか! 本当に人使いが荒いな。流石に腹が減ってしょうがなかった!」


 アイリスはまだ戦える感じである。疲れよりも空腹について口にするなんて。


 相変わらずジュリアから応答はない。ミハルの全開機動に何とかついて来ただけで、彼は支援もしなければ、一言だって口を開かなかった。


 ただミハルもアイリスもそれで良いと思っている。被弾さえしなければ、十分だと考えていた。ジュリアが何を考えているのか、知りようもなかったから。


 三機の航宙機がアルファ線を退いていく。多くの僚機に見守られながら、イプシロン基地へと帰還していった。


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