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Solomon's Gate  作者: さかもり
第五章 動き始める世界
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急な通達

 光皇連機の猛攻もミハルたちは難なくエリアを守護していた。以前の経験が確実に生きている。他のエリアが抜かれない限りは戦えると確信していた。


「ジュリア、CFW456のあと、態勢を立て直す!」


「了解。CFG335チェックだ!」


 ジュリアもまた経験を積んでいた。以前はミハルについて行くだけで精一杯であったが、努力の甲斐あってか此度は宙域の情報を何とか掴めている。


 ミハルが撃墜した直ぐあとのこと、


『こちらセラフィム・ツー。セラフィム・ワン応答せよ……』


 ベイルからの通信が入った。隊の犠牲者についての報告であれば、ミハルを指定するはずがない。だとすれば、良からぬ報告であるような気がしてしまう。


「セラフィム・ワン、応答。どうしました?」


 面倒ごとは避けたいけれど、何機かが失われた現状では引き受けるしかない。ミハルはまたもエリアの拡大を覚悟している。


『セラフィム・ワンは至急ドックへ帰還して欲しい。またセラフィム・ツーファイブは四班と合流。セラフィム・ワンが戻るまで四班は六機編成となる』


 ミハルは声を詰まらせる。何がどうなれば、自身が帰還を命じられるのかと。撃墜数は出撃した中でも上位であるはずなのに。


「どうしてです……? もしかして軍規違反についてでしょうか?」


 考えられる理由は先日受けた罰則のこと。ミハルは軽減されて一日で独房を出られたのだが、急な呼び戻しはそれがなかったことになったとしか思えない。


『理由は分からん。だが、至急帰還せよとのことだ。詳しくはドックで聞いてくれ』


 どうにも不可解であるけれど、命令であるならば従うしかない。戦闘中なのにと嘆息しつつも機体を回頭する。


 程なく四班の二機がミハルたちのエリアへと到着。ミハルは後ろ髪を引かれながらも、戦場から後退していく。


「ミハル!?」


「動じてんじゃないわよ。直ぐに戻ってくるから……」


 ジュリアの呼びかけには強気に返す。


 ミハルは絶対に戻ってくるのだと心に決めていたから。あとでどのような罰則を受けようとも、彼女は戦場に戻るつもりだ。仲間が戦っているというのに独房になどいられないと。


 一際目立つ金色の機体が戦闘宙域を離れていく……。


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