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P10~P11 約3000文字 こちらは先輩ご自慢の美しい短剣でございます。では、今すぐ、こちらから美しさを消してご覧にいれましょう。愛用の錆びたナイフでっ! の巻。

ざっくり3000未満くらいの文字数、今回ちょっと少な目。前回の補足みたいな内容。


溝口は自覚を持った。どんな? 


自分は大きく手を広げて待っているとか底辺で引き絞っている、と。前回の花や級友や海軍の学校の制服もいずれ自分の手の中に入ってくるという自覚。


坊主になって彼らの葬儀を執り行うから? じゃあ、花や制服は? しかも、その自覚は誇りとしては重すぎるとある。


さらに溝口は、先輩の短剣みたいに、軽く、明るく、誰の目にも見えて、燦然とした誇りが欲しいんですけどぉ、ときたもんだ。


溝口は他の人にも認めてもらえる、わかりやすい誇りを手に入れたいっていうこと?


って、思いながら先の方を読むと、先輩や級友たちは相撲しに移動した、と。しかも先輩は白いペンキ塗りの柵に制服や制帽、ズボンも白い下着のシャツもひっかけていったことが書かれている。で、周りに花々があることが若い英雄の遺品みたいに見えた、とも。


どうでもいいけど、白いもの多いな。しかも、蜜蜂が花と間違えて留まるくらいに白い、とまで白さを強調している。花の名前まで書いたのは白のイメージを強調するためだったのか? 


すると、前の部分に固有名詞で書かれた花々の色を知っていればその色と白の対比で、より具体的に映像が頭に浮かぶのか。にゃるほどですね。


「庇を漆黒に反射させている制帽」←引用


という風に白い柵や白いシャツ、花々はカラフル。そこへ帽子の庇程度のサイズ感で差し込む漆黒の闇(なろう風)。


で、溝口は先輩の置いていった短剣の装飾部分に、自分の鉛筆削りのナイフで傷をつけたとこで終わる。あ、最後は三点リーダーだったお。


しかも、溝口のナイフは錆び付いていたことが書かれているし。


実用にまみれて痛んだ実用品が、人の耳目を集める美しい飾りを、汚す、穢す。


ここに三島はどんなメッセージを託したんだろう?


あと、文章中で先輩のことを称する、彼、という文字の横には点が打ってあって強調されてた。


彼という人称を使うことで溝口にとって遠い存在っていうこと? 彼岸? 川を挟んだ向こう側みたいな。


そういう、美しい物、美しい他の者たちと溝口の間には三途の川的な深くて暗い、そう、まるで男と女に間に流れているような大河が流れている、っていうことをイメージさせたい部分だったのかな?


そして、傷をつけるという暴力でその大河を渡る、と。


そういうことか。にゃるほどねぇ。


って、僕は思いました。(まる)


あと、美しい物とかって何気なく書いていたけど、物の美しさっていうのと美しい物って別の物っぽいけど、俺にはきちんと説明できないことに気がついた。


溝口にとって、美しい物や者が、遠い存在ってことなら、溝口には100パーセント美しさはないってことになるよね。でもさ、溝口にも美しさっていうと大げさだったとしても、良いところはあると思うんだ。それを美しいと言っちゃえば、美しさがある溝口は、美しい溝口、っていうことになるんじゃないかな? ならいないのかな?


やべえ、考えてたら頭から煙が出そうになっちまった。混乱するわい、こんなの。


ただ、なんとなく思いついたのがこんなこと。


でもさ、これって、三島が金閣寺を一人称で書いた理由のひとつなのかな?って。


溝口は自分の良いところに気がつけない。

だから、美しい物や者と自分は遠い存在だと思ってる。

一人称にすれば、そこを違和感なく書ける。


で、大抵の人は、私は美しい、なんて自信満々になれることのほうが少ないだろうから、読んでる人に共感してもらいやすいとかっていうねらいがあったのかな?


うーん、さすが、三島。俺みたいなボンクラでもいろいろ考えられるように書かれてるなぁ。


なんか、まとまりがないけど、これが今の俺の限界。


んじゃ、まったねー。


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