P8~P10 約4400字 溝口、吃ってるってよ、からの、ざまぁ展開っ! の巻き
・・・・・・こんな一挿話が思い出される。←引用
から始まる、語り部のプチざまぁ体験。ざっくり4400文字くらい。
語り部のいた中学校に海軍の学校に進学した先輩がやってきた。その先輩、海軍学校の俺、すげぇぇ、ってな感じで四~五人の後輩たちに語ってる。その側で、語り部はただベンチに腰かけている。本人曰く、礼儀として。
ここの部分を、現代の感覚の言葉っていうか、なろうでウケそうな感じで表現してみる。
地元に戻ってきた先輩が自慢話を始めてしまった。有名勇者パーティを追放されたっていう噂はここいらまで届いているっっていうのに。ああ、ホント、うざっ! でも怖い人だからなぁ。よし、ここは、群れず、従わず、されど空気は読む!の精神でいこう。
僕は側のベンチに腰をかけて彼の話しを聞くとはなしに聞くことにしたのだった。やれやれ。
って、感じかな?
まあ、おっさんの俺が無理に若者ウケねらってもサムいかもね。おじさん、自分じゃわかんなくなっちゃった。メンゴ。
それでは金閣寺に話しを戻すね。
さっきの続きなんだけど、先輩は他の後輩と違って自分の話しに食いついてこない語り部に声をかける。そこで、目の前で他のモブキャラに、「あいつ、吃りっすよ、キシシ」とか言われちゃうんだわ。語り部。
しかも、それを聞いた先輩、わざわざモブに語り部の名前を確認。それから「おい、溝口。お前の吃りなんか俺が叩き直してやんよ」って言われるものの、「あ、いえ、そういの。僕、大丈夫です」、って、吃りレスで即レス。
しかも、先輩に向かって坊主になる宣言したら、先輩、「海軍にはいるから俺も何年かしたらお前の世話になるのかな」、ショボボボボボーン。
で、ざまぁ成立。
んで、そこから、語られている時代は太平洋戦争中、ってことが説明される。
で、ここの部分に対して俺の第一印象。漢字、多すぎぃ。
あと、三島、ここで語り部の名前を先輩に語らせるってよ。
えへ、ちょっと、うまいこと言った気になっちった。ドヤァ。
それと先輩がいる風景の描写が非常に具体的。どんな感じかっていうと、海軍の学校の制服を着ている様子とか、先輩の語りの内容とその語り方。それに先輩が座っている石段の石の種類が大谷石だとか、周りに生えている花の種類、チューリップ、スイートピィ、アネモネ、雛罌粟とか。って、この花の名前読めた?
俺は読めない。ひなげし、って読むんだって。
まあ、それはさておき、花の描写のなかで、季節が5月であることがさらっと書かれている。それで、ちょっと思ったのが、先輩のテンションの落差が激しいから先輩は5月病だった、的な含みも入れてんのかなって思った。
ちなみに、誇りに満ちあふれた先輩は若い英雄そのものとも書かれている。取り巻いている後輩たちは崇拝者、とね。
先輩、母校に帰って、後輩相手に、ビッッグマウスかまして、自信回復ぅ、なんてことを狙ってたのかもね。若い英雄に見えても近づいてくる死のイメージにビビってる的な描写を入れて、みんな楽しそうに見えるけど、ビビってる中でマウントとりあってるだけじゃね? みたいなことに語り部、あ、これ以降は溝口って呼ぶけど、これから、溝口は、死はみなに平等、みたいな考えを持ちますよ、っていう前振りかなとも思った。
ところでさ、中学生男子がそんなに花の区別がつくぅ? って疑問。溝口が大人になって思い出して語っているのかもしれないけど、ここで、自然とかに興味を持っている人物ですよっていう描写なのかな? あと、三島は、読者がその花の区別がつくと思ってたのかな? それともわかってもらえなくてもいいから華やかなイメージをさせたかったとか?
まあ、なんでここが気になるかって言うと、花の種類は正確なのに先輩の取り巻きたちはざっくり4人から5人って、モブ扱いもいいとこでしょ。俺ならむしろ「俺を笑い物にしやがったあいつら、ムキーっ」なんつって、花よりもそいつらの描写ををじっくり、じっくり、たっぷりと、あ、いけね、これって、なろうの作品は、いじめられる描写だけ妙にリアル理論、に繋がる奴じゃん。
まあ、ここから始まる、ゴリゴリざまぁの前振りなんだろうな、って予想した。
んじゃ、またね。