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私の妄想  作者: 小沢琉祢
7/8

逃れられない現実3

本当の私の家族に妹はいなかった。

子供ができにくい体質の母は不妊治療をしてやっと私を産んだ。

それなのにできたのはブサイクで、できそこないの私だった。

母は絶望したと思う。

そんな母も父もかわいそうだと思う。

でも私には何もできなかった。

ただ、生きているだけだった。

両親には、子供の頃いろんな所へ連れて行ってもらった。

遊園地や水族館。動物園に広い公園。

一番嫌だったのは広い公園だった。

自由に遊びなさい。

そう言われると何もできなかった。

でも良心的にはそれが一番楽だったのだろう。

いろんな場所の広い公園へ行った。

いろんな遊具があって、でも何もしないでそこら辺をうろうろするだけの私を見て、両親は何を思ったのだろうか。

何処へ連れて行っても私は静かな子供だったらしい。

不気味だっただろう。

申し訳なさで潰れそうになりながら、今日も生きている。

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