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本日2話目です。どうぞ
「さっ、次は僕の番ですね!」
「ロイスはどこかいい場所知っているのか?」
「はい!…僕が案内する場所は王立図書館です!この図書館はですね1000年以上前からあるらしいです!すごいですよね!世界中から集められた本の数々、古いものから最新のものまで全てあるんですよ!それから、ええと、「ちょっと、ストップ、ロイス兄!アクトさん困ってるだろ」…はっ!アクトさんすみません。王立図書館のことになるとつい熱くなってしまうんです…」
「はは、構わないさ。ロイスの意外な一面も見られたわけだし」
「あぁ、恥ずかしい」
「ロイスが熱く語る王立図書館が楽しみだ」
「王立図書館ここです、アクトさん。」
少しあるくと、見た感じ歴史を感じる建物の前に着いた。洗練されていていい建物だな。
「へー、すごいいい建物だな。歴史を感じるよ。」
「ですよね!アクトさん!アクトさんなら分かってくれると信じてました!この建物の素晴らしさを!」
「俺は、古びた建物にしか見えないがな」
「もう、マークお兄様ったら。…まあ、私も少しそう思いますけど…」
「…こんな感じで、この建物の魅力に気づく人がいないんですよ。…さあ、気を取り直して、中に入りましょう!」
「ああ。」
中に入るとこれまたすごかった。本、本、本
本だらけだ。古いものから新しいものまでたくさんある。これは、ロイスが熱く語るのもわかる。
「外もすごかったが、中もすごいな。」
ヒソヒソと話しかける。
「ええ!そうでしょう!ここに揃わない本はないと言われているんですよ!…利用するには、役所で利用許可証をもらって、一回利用するごとに銀貨5枚かかるんです。高いですが、その分の価値はあります!」
「確かに高いな。…よし、じゃあ今度働いた給料で来てみるかな。」
「そのときは、僕もついていってもいいですか?」
「ああ、いいぞ。」
「やった!」
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「さて、アニーはこれからどこに連れて行ってくれるのかな?」
「ふふ、秘密です。」
秘密か、そう言われると気になってします。楽しみにしよう。
「さ、着きましたよアクトさん。どうですかここは?」
「綺麗だ」
そこは、一面に花、そして、そこから眺める、首都の景色。
美しかった。
ロイスもマークも景色に見とれてるようだった。
アニーが案内してくれたところは、王城を出て、少し小山を登った先にあるところだった。
「ふふ、綺麗ですよね。私が案内したかったのはこの場所です。ここは、私のお気に入りの場所です。」
「こんな綺麗な場所があるなんて知らなかったよ。」
「ああ、俺もだぜ。」
「そうでしょうね。…アクトさん、気に入ってくれましたか?」
「ああ、気に入ったぞ」
「気に入ってくれたようなによりです。…アクトさん、また来ましょうね」
「勿論だ」
読んでくださりありがとうございました