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ゆっくり進んでいきます。
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料理は大変美味しかった。今まで食べたことのない美味しさだった。
「アクト君、うちの料理はどうだったかな?」
「はい、大変美味しかったです!こんな料理今まで食べたことありません!」
「それは良かった。うちの料理人も喜ぶ。それにこの料理の食材はな、全てブレッサム王国で育ったものなのだ。ちなみに、私の家ほどではないが、街中の料理も美味しいぞ。」
「すごいですね。街中でも美味しい料理が食べれるなんて!今度、機会がれば、是非食べに行きたいです。」
「そうかそうか、そう言ってくれて嬉しいよ。」
「アクトさん、今夜どこで泊まるつもりですか?」
「ん?どこかいい宿でも教えてもらって、泊まりに行こうかと考えていたんだが。」
「アクトさん!是非うちに泊まっていってくださいよ。いいですよね、父上、母上!」
「いいわよー」
「ああ、構わないぞ。そもそも、私も泊まっていけと言うつもりだったんだ。」
「ありがとうございます!ビターベル様、サーラ様、ロイス。」
「アクト君、私のこともグレーガスと呼になさい。ビターベルと言うと紛らわしくなるからな。」
「はい、分かりました。グレーガス様。」
「そうだ、アクト君。午後は、役所で着る制服を買ってきなさい。もうお金は払ってある。これも経費だから君は払わなくてもいい。」
「はい、分かりました。ありがとうございます。」
「いい機会だ、ロイス、マーク、アニー、アクト君を服屋まで案内しなさい。後ついでに、街中を少し案内しなさい。」
「はい!」×3
「早速、行きましょうアクトさん!俺、アクトさんと歩きながらいろいろ話してみたいです!」
「私も!」
「僕も!」
「ああ、いいぞ。たくさん話そうな」
「行ってきます」×4
準備を整えて、屋敷を出た。
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「はあ、やっと俺たちだけになれたな。」
「そうですわね。」
「そうだな」
「おいグレン、お前の紹介あれで良かったんだよな。」
「ああ、それで構わないさ。どうせそのうち正式に会うしな」
「くすっ、それだと、アクトさん、向こうであった時驚いてしまいますよ。」
「ぷっ、ああ、その時のぷっ、アクト君の様子楽しみだな。ププッ、なあ、グレン」
「ぷっ、だな」
3人はその様子を考えて、笑いあっていた。
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その頃のアクトたち4人は徒歩で服屋まで歩いていた。普段なら馬車を使うが、今回はアクトに街を案内するため使わなかった。
「ハックションッ!誰か俺のこと噂してるかな?」
「ねえねえ、アクトさん。マクリート王国の学園はどんなところでしたか?」
「そうだな、いろいろ学べたぞ。冒険者の心得から貴族の作法まで、幅広く教えていたぞ。」
「へー、そうなんですか。アクトさん、学園生活は楽しかったですか?」
「ああ、楽しかったぞ。忙しくもあったが充実してたな。学園祭や武闘祭もあってな。仲のいいやつと馬鹿やったなあ。…そっちはどうなんだ、寄宿舎は?」
「そうですね、だいたいアクトさんのところと似てますよ。ちなみに去年の武闘祭で、俺、俺の学年で一番だったんです。」
「へー、すごいな。マークは強いんだな」
「へへっ、俺将来騎士になりたいんだ!」
「ほうほう、ちなみにアニーは寄宿舎で楽しかったことはあるか?」
「それはですね、ふふっ、思い出したら笑えてきました。ロイスお兄様が女装して喫茶店の店員ををしたことですかね。すごい話題でしたよ。一体、あの美少女は何者だ!って。ふふ、可愛かったですよお姉様」
「ああーー!アニー、何バラしてんのさ、もう恥ずかしかったんだぞっ!」
ロイスの顔が真っ赤だ。
「ふふっ、お兄様ったら、似合ってましたよ、ねえ、マークお兄様」
「そうだな、似合ってたぜ!最初見た時誰か分かんなかったぜ。お姉様ププッ。」
「もう!2人ともひどいよー。アクトさんの前で!」
「はは!見たかったな、ロイスの女装姿」
「もう、アクトさんまでぇーー」
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