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辺鄙な国に就職した俺は勝ち組だった  作者: エトセン
第1章
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「…ええと、標準の魔狼の毛皮25枚を、合計金貨1枚で買い取って、それを金貨1枚と銀貨5枚で売却して、利益は銀貨5枚っと…他には…」



今日の俺は経理の業務をしている。




――――――――――――――――――


朝、昨日と変わらずに出勤した。



「おはよう!アクト君!今日も頑張ろうね!」


「はい。」


「あっ、そうそう!アクト君!今日は経理の方に行って、ってサブマスターが言ってたよ!だから、10:00ぐらいになったら案内するね!」


「分かりました。」



――――――――――――――――――



受付の業務がひと段落し、あと少しで10:00になる頃になった。



「じゃあ、アクト君!行こうか!」


「はい。」



案内されたのは経理部の部屋。



…トントン



「失礼します!アクト君連れてきました!」



扉を開けた先で待っていたのは、1人の女性だった。見た感じ、知的な雰囲気がある女性だった。



「待っていたわよ。歓迎するわアクト君。私はケイト。よろしくね。」


「よろしくお願いします。」


「じゃあ、ケイト!アクト君のことよろしくね!」


「ええ、任せなさい。…これから君に教えるのは、討伐品の買取量と価格、それを売却した価格とこちらの利益分をまとめる作業よ。それぞれ、対応する部署が違うから、紙はバラバラなの。それをまとめるのが、私たちの仕事ってわけ。」



そして、ケイトさんはある紙を一枚出した。



「これは、一昨日の紙よ。これを見ながら、説明するわよ。」



要約すると…


一枚の紙を縦にして、横書きにして、


①討伐品を買い取った数量を、左端に記録する。


②討伐品の買い取った価格を、数量の隣に記録する。


③討伐品を売却した価格を、買い取った価格の隣に記録する。


④ギルドの利益を、売却して価格の隣に記録する。



「こんな感じよ。筆記用具は、そこにあるのを使って。何か質問はあるかしら?」


「あの、討伐品は全て売却されるのですか?」


「殆ど毎日全て売却されるわよ。時々、残る場合もあるわ。その場合は…よっと、この紙みたいに別の紙に記録するのよ。」



と、ケイトさんはまた別の紙を取り出し、説明してくれた。



「他に質問はあるかしら?」


「ありません。」


「よろしい。…ちなみに、経理部の業務は他にも、ギルド本部の運営に関わる諸経費の計算や月次・年次の決算業務などがあるわよ。それじゃあ、やってみましょうか。」




そして、冒頭へ…




――――――――――――――――――




12:00頃



…標準の魔鶏の肉がで20個を、金貨金貨1枚で買い取って、それを金貨1枚と銀貨5枚で売却して、利益は銀貨5枚っと…次は…



「…見た感じ順調のようね。ここで休憩にしましょうか。お昼を食べに行ってらっしゃいな。13:00頃続きをしましょう。」


「分かりました。お先に失礼します。」



と、言うわけで俺は食堂に向かった。



「あっ!アクト君だ!お疲れ様!経理の方にどうだった?」


「お疲れ様です。マリーさん。特に問題なく作業していますよ。」


「そっかー!ところで、ケイト、厳しくない?」


「いえ、大丈夫です。」


「安心したよ!あのね、ケイトはね、少し冷たい言い方をするけど、とっっっても親切な人だから安心してね!」


「はい、一緒に作業をして分かりましたよ。ケイトさんが親切だってこと。」


「良かったー!さっ、お昼一緒に食べようよ!」


「はい。」




――――――――――――――――――



12:55頃



俺は経理部へ戻った。



「戻ってきたわね。しっかり昼食は食べたかしら?」


「はい、食べました。」


「そう。なら、午前の続きをしましょうか。」


「はい。」



――――――――――――――――――



そして、14:00ころ



…これで最後だ…標準の劣等竜の皮が1枚を、金貨20枚で買い取って、それを金貨30枚で売却して、利益は金貨10枚っと…完成。



ふぅ、終わったー


手が疲れた…



「ケイトさん。終わりました。」


「あら、もう終わったの。これで経理部として教えることは一通り終わったわ。お疲れ様。」


「ありがとうございました!」



ちなみに、ケイトさんは俺が作業し終わるまで、昼食を食べていないそうだ。


聞くところによると、先輩が新人に働かせといて、自分が休むというのは如何なものか、というものらしい。


さすが、ケイトさん。




――――――――――――――――――



さて、彼の方も終わったことだし、お昼にしましょうか。


それにしても、


…私は上手に説明できただろうか?


…この口調のせいで、誤解されてしまったのでは?


…今度は、優しく言えるだろうか?




…あっ!マリー。


聞きたいことがあるの。


彼の様子はどうかしら?


私に怯えてたり、怒ってたりしてなかった!?



「大丈夫だって!アクト君はそう言ってたよ!」



本当!



「うん!そう本人が言ってたよ。アクト君はケイトのこと親切だって言ってたよ!良かったね!」



良かった…


本当に良かった…




――――――――――――――――――



俺は、受付の方へ戻って、仕事を終えた。



「そういえば!アクト君って、明日休みだよね!」


「はい、休みです。」



そう、俺は明日休みなのだ。


軽く明日何するか楽しみにしている。



「そっかー!初めての休みだね!いっぱい楽しんできてね!」


「はい!」



――――――――――――――――――


俺は仕事を終え、寮に帰った。


そこで…




「アクト、トップス。明日って、仕事休みか?」


「ああ、そうだぞ。」


「私もです。」


「なら、丁度良かったぜ!明日3人で出かけようぜ!」


「ああ!いいぞ!」


「はい!いいですね!」


「よっしゃ!」



すると、イワンは居住まいを正した。



「…それでだ。アクト。一つ頼みがある。」


「なんだ?俺にできることならなんでも言ってくれ。」


「…嫌なら断ってくれて構わない。…俺と闘ってくれ!頼む!」


「…ああ。分かった。」


「本当か!助かるぜ!」


「それで、場所と時間は?」


「場所はこの寮の庭で、時間は朝7:30ぐらいでどうだ?せっかくの休日にあれなんだが…」


「ああ、構わない。」


「やったぜ!」


「あの、観戦してもよろしいですか?」


「ああ、いいぜ!なあ、アクト、」


「ああ。」


「それは良かったです!私楽しみにしてますね!」


「それじゃあ、また明日な!」


「また明日!おやすみなさい!」


「2人ともおやすみ!」







読んでくださり、ありがとうございました。


誤字脱字等ありましたら、お知らせください。

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