29閑話???視点
閑話です。
本編じゃなくてすみません。
俺はある子爵様に仕えてた男だ。
俺の名前?
名乗れるような名前じゃないから気にするな。
まあ、ちょっと聞いてほしい。
俺が子爵様に仕え始めた時の話だ。
俺はマクリート王国の王立総合学園を卒業して、ある子爵様にお仕えした。
やった!勝ち組だぜ!!
あの頃はそう思っていた…
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この子爵家は安定して発展を遂げている領地だ。これから更に発展を望める。
人手不足だったのだろう。
学園にも求人広告が掲載されていた。
急募!!
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あなたの頑張りを評価します!
若い世代が活躍している職場です!
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定員15名。
へー、なかなかいい条件だな!
ここの子爵家に仕えてみたい!
俺、将来遊んで暮らすんだ…
そう思った俺の行動は早かった。
即、子爵家の執事らしき人と面接した。
結果、即採用!やったぜ!
しかし、あの執事顔色悪かったような…
まっ、気のせいか!
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数日後こんな話を聞いた。
同期のアクト・センタラスって奴が聞いたこともない国に就職したって話を聞いた。
アイツ、バカだなー!
そんな変な国じゃ、ロクものじゃないに決まってるぜー!
それに比べて、俺は、この国で発展し続けている子爵家にお仕えすることができるんだぜ!
俺は勝ち組だぜーーー!!
フハハハーーーーーー!!
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しかし、現実は甘かった…
「はい、これやっといてねー」
えっ、何この紙の山?何?何なの?
2日目でこれって…
紙の山の長さは、俺の腕くらいある。
「えっ、あの、どうすれば?」
「ん?適当にやっといてー。」
「えっ、ちょっ!」
適当ってなんだよ!適当にって!
ハァーー、しょうがない…やってやるか!
えーと、なになに…
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ふぅ、やっと終わった…
時刻は19:00やった!帰れる!
そう思った、俺はやはり甘かった。
「やっと終わったの?じゃあ、はいこれやっといてねー。」
「えっ、もう、19:00になるんですけど…」
「そんなの関係ないよ、うちじゃあ。周りを見てごらん、みんな頑張ってるんだからさ。君だけじゃないよ。」
「は、はい…」
「じゃあ、よろしくねー。」
時刻は2:00
…あと1枚
ガリガリ…ガリガリ
終わった…
終わったんだ…
やったんだ俺!
やってやったぞーーー!!
はぁ、帰って寝よ…
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3日目
「君、今まで仕事サボってどこ行ったの!」
「えっ、仕事が終わって、帰宅しましたが…」
「君はバカなの!?仕事に終わりはないんだよ!仕事が終わったら、自分で見つける、これ常識だよ!」
「…はい。」
「分かったら、これやっといてねー」
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仮眠を2時間とって4日目
ガリガリ…ガリガリ…ガリガリ…
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仮眠を1時間半とって、5日目
ガリガリ…ガリガリ…
ハハハ……終わんねーーーー…
はぁ、
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仮眠を1時間とって、6日目
ハハハ〜、文字が踊っているぞ〜
ハハハ〜、おかしいなあ〜
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とまあ、こんなことがあったな…
え?その後どうしたって?
すぐに辞めてやったぜ、あんな職場!
今何してるかって?
日雇いの仕事で、その日暮らしさ…
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そんな俺からのアドバイスだ。
耳の穴かっぽじってよく聞け!
「世の中旨い話は無い!」
みんな、気をつけて仕事を選びなよー!
タイトル回収できたでしょうか?
ちなみに、この人の実家は零細貴族の次男です。学費は何とか実家が払いました。
読んでくださりありがとうございました。
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