23閑話②中等部2年
本日は3回更新する予定です。
この話は2回目です。
3回目は16:00を予定しております。
この話アクトが中等部2年の時の話の続き
です。
3回目はアクトが高等部2年の時の???視点の話です。
お楽しみに!
偵察した冒険者によると小鬼は約2千。
対して、戦闘系の冒険者100人と公爵軍500人。すぐに集められるのはこれくらいならしい。
戦力差は約3倍以上。
小鬼の討伐ランクが、Eランクだとはいえ、大群で押し寄せたら、脅威である。それに、統率する王もあることで。難易度は激増する。
第1目標は、統率する小鬼王の討伐。
続いて、第2目標は、指揮が乱れた、残りの小鬼の討伐。
戦法はこうだ。
まず、魔術系の人が小鬼の群れへ魔法を放つ。
次に、公爵軍の大半が小鬼王まで一気に突撃。
そして、それに続けて、Bランク以上の冒険者も突撃。残りの冒険者は、街の防衛だ。
俺のランクはAランクだから、突撃することになった。ちなみに、俺より上のランクの冒険者はSランクのギルド長しかおらず、残りはBランクの冒険者だ。
もちろん、籠城する案もあった。しかし、今の時間は3時。もう少しで、夜だ。夜になると、俺たち人間は見えなくなるが、小鬼は夜でも見えている。そうなると、夜になるまでに、短期決戦を挑むしかない。
総指揮官はネクトルド公爵。前線は以前公爵軍にいたギルド長、防衛側は公爵軍の人だ。
――――――――――――――――――
「攻撃!」
ネクトルド公爵の声で、戦闘は始まった。
ドッッッッッッッッッッカン!!!
魔術系の人が小鬼を魔法で吹き飛ばした。
たくさんの小鬼は倒れているようだが、まだまだ、波のように押し寄せてくる。
「突撃!」
その声で、公爵軍が突撃。少ないながらも、次々と小鬼を蹴散らしていく。
バタバタと倒れる小鬼。
そして、俺たちも突撃した。
俺も、斬りかかる。
「ハアッ!!」
斬っても、斬っても、まだまだ来る。
前を見ると、公爵軍はそれでも善戦していた。最小限の動きで効率的に小鬼を蹴散らしていた。
来る、斬る、来る、斬る、来る、斬る、来る、斬る、来る、斬る、…
その繰り返しだった。
周りを見ると、傷つけられている人が多い。中には、死んだ人もいた。それでも、半数の人が奥にまで、到達した。
ハア、ハア、やっと、奥だ…
しかし、奥に到達すると、そこにいるはずの小鬼王はいなかった。
「何故だ!?」
…どういうことだ?
…まさか、最初の魔法で?
…あり得ない。そんな雑魚ではない。
…じゃあ、なぜ?
すると、その時だった!!
ガァーーーーーーーーーー!!!!
城壁の方だ!!
…まさか!!!この声は小鬼王の!!!
そして、
バゴーーーーーーーン!!
城壁前のバリケードが吹き飛ばされた。
「どうして、小鬼王が、あんなところに…」
「全員戻るぞ!そして、小鬼王を討つ!」
「おう!」×?
その声に、合わせたかのように、俺たちの周囲には小鬼たちが!
それも、さっきまでの小鬼じゃない!
こいつらは…
「小鬼王の護衛だと!どうして!」
護衛たちは普通の小鬼たちとは違う。討伐ランクはCになる。それが、100体。
「マズイぞ!」
「どうするよ!」
「クッソ!」
「ハハハ、もうだめだ。」
「諦めるな!俺たちが諦めたらどうする!門の中にいる市民が皆殺しにされるんだぞ!愛する妻も!子ども!俺は諦めない!」
「ギルド長…」
「だから、皆街へ向かうのだ。」
「おう!」×?
ギルド長の激励で、俺たちはまた突撃した。
しかし、周りを見回すと、ギルド長はついてこない。
…まさか!
「ほら、こいよ、小鬼ども。俺が相手をしてやるぜ。」
…ギルド長!!一人でまさか、あいつらを足止めする気じゃ!
戻ろうとすると、公爵軍の人に引き止められた。
ギルド長!!!あなたの分まで!!
「どけぇぇぇ!!!」
斬る、斬る、斬る、斬る…
俺は、怒りのままに斬っていった。
――――――――――――――――
へへっ、いったか。
さあ、俺の最期の仕事をしてやるか。
「さあ、かかってこいよ!小鬼ども!俺が相手だ!!」
あとは、頼んだぞ…
―――――――――――――――――
…見えた!
小鬼王のところにたどり着いた頃には、さらに半分になっていた。
防衛側はなんとか持っているらしい。
ガァーーーーーーーー!!!!
いざ、勝負!
「ハアッ!」
小鬼王に向かって俺たちは斬りかかった。
「ガァ!!」
小鬼王は俺たちの攻撃を受け止め、そのまま、押し返した。
「ガッ!」
俺は小鬼王に押し返されて、地面に体を強く打った。
…もう一度!!
「オリャー!!」
小鬼王は剣を掴んだ。
しかし、後ろから他の人が
グサッ!グサっッ!!…
と次々と刺して行った。
…どうだ!!!
「グワーーーーーーー!!」
小鬼王は唸った!
…しかし、小鬼王は剣を刺されたまま、俺を投げ飛ばし、他の人も押し返した。
「ゴフッ」
さっきよりも重い…!!
ほかの人は…!
「ううっ」
周りを見回すと、全員が地面に倒れていた。
…全身はボロボロ。どうすれば、いいんだ!?たしかに、攻撃は効いているはずだ。
…あの手のしかないのか
フゥッ
…やるか。
俺は、立ち上がり、小鬼王に向かって、斬りかかった。
小鬼王は俺の剣を掴んだ!
…予想通り!
俺は、剣を離した。そして、着地し、ポケットにから、毒を取り出し、小鬼王に投げつけた。
「グワーーーーーーーッ!!」
効いている!小鬼王は俺の剣を離し、暴れた。
…さすが、魔毒蛇の毒だ。持っていてよかった。
俺は、落ちた剣を拾って、一度突き刺したところに突き刺した。
「ギァァァーーーー!」
小鬼王は倒れた。
「小鬼王を倒したぞーーーーーーーー!」
俺は、そう叫んで、倒れた。
―――――――――――――――――
目を覚ますと、ネクトルド公爵家の屋敷にいた。
起き上がろうとすると、傷が痛む。
すると、シオンがやってきた。
「おおおお!アクト!!目が覚めたんだな!良かったぜ!」
シオンから、その後の話を聞いた。
俺が小鬼王を倒してから、小鬼たちは、統率をなくし、混乱していた。
そこを、救援に来た別の所にいたネクトルド公爵軍が討伐していった。
ギルド長は遺体で発見されたらしい…
…ギルド長、安らかにお眠りください。ありがとうございました。
回復後、俺はギルドに呼ばれ報酬を受け取った。ランクはSに昇格した。
そして、ネクトルド公爵からも感謝され、報酬ももらった。
そして、数日後。俺とシオンはネクトルド公爵領を後にして、学園に戻った。
――――――――――――――――――
こうして、俺の中等部2年の夏季休業は終わった。
読んでくださりありがとうございました。
誤字脱字等ありましたら、連絡お願いします。




