22閑話①中等部2年
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今日3回更新予定です。
2回目は8:00、3回目は16:00を予定しております。
この話と2回目は、アクトが中等部2年の時の話です。
3回目はアクトが高等部2年の時の???視点の話です。
お楽しみに!
「なあ、アクト。夏季休業の間、俺の実家に一緒に行かないか?」
シオン・ネクトルドにこう誘われたのは、俺たちが中等部2年の時で、夏季休業まで1週間前の時だった。
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この日は夏季休業が始まる1週間ぐらい前のことだった。
「アクト。今年の夏何するんだ?」
「そうだなぁ、毎年のように冒険者の活動をして、金を貯めようかな。」
「そうか…なあ、アクト。前にも言ったが、俺がお前の…」
「前にも言ったよな、必要ないって。」
正直言って、シオンの申し出ーーシオンが(ネクトルド公爵家)俺の学園卒業までの費用を持つことーーは非常に嬉しかった。
シオンは下心なく、善意で言っているのは、初等部の時から話していればわかる。
シオンの申し出を受け入れれば、俺は冒険者としてほぼ毎日活動しなくてもいいし、学園でもっと学ぶことができる。
それでも、俺はシオンの申し出は受け入れられなかった。
「俺はシオンと友でいたいんだ。お前の申し出を受け入れれば、俺とお前は対等じゃなくなってしまう。だから、もうこの話は無しだ。」
「ああ、頼む。ところで、お前は夏季休業の間何をするんだ?」
「俺は実家に戻って、父の領地の経営を手伝うよ。将来のためにも、必要なことだしな。」
「そうか、頑張れよ。」
「ああ。…そうだ!なあ、アクト。俺の実家に一緒に行かないか?」
「ネクトルド公爵領にか?」
「ああ!領地までの馬車は俺が手配するし、夏季休業の間は俺の屋敷に泊まっていっても構わない。だからどうだ?」
「んー…期間はどのくらいで、シオンの父上の許可は取ったのか?」
「期間は1週間ぐらいだ。許可の方はまだだが、まだだが、多分問題ないだろう。」
「そうか…それじゃあ、許可がでたら、お世話になろうかな。」
「決まりだな!俺、父上に許可とってくる!」
「ありがとう!」
「いいってことよ!」
3日後、許可が取れたらしく、ネクトルド公爵も歓迎してくれるらしい。
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そして、夏季休業5日目、俺はネクトルド公爵領のシオンの屋敷に来ていた。
「ようこそ!アクト!歓迎するぞ!」
「これから、世話になる。」
「さあ、こっちだ。父上と母上も待っているぞ。」
「わかった。」
俺は、ネクトルド一家に歓迎された。シオンの父からも母からも優しくしてもらって、とてもお世話になった。
もちろん、俺はネクトルド領で依頼をこなしていた。
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そして、あれはネクトルド家にお世話になってから、4日ぐらい経った日のことだった。
3時前に依頼を終えて、戻ろうかと考えていると、
…バンッ
「大変だ!!小鬼の大群がやってきたぞ!!」
1組のパーティーが慌てて、扉を開け駆け込んできた。
これで、ギルドは騒然とした。
「まさか、ネクトルド領でだと⁈」
「信じられるかって!嘘に決まってるだろ!」
「本当だって、信じてくれよ!」
「どうすればいいんだ!」
とまあ、信じている冒険者もいれば、疑っている冒険者もいて、ギルド内は荒れていた。
するとそこへ、ギルド長が現れた。
「皆の者!静まれ!」
その一言で、一気に静まった。
「何があった。誰か説明しろ。」
「は、はい。俺たちのパーティーが、依頼を受けようと東の丘へ登ると、西の方に小鬼の大群がいたんです!!奥には小鬼王まで!!」
「それは、本当なんだな!」
「当たり前ですって!こんなひどい嘘いうわけありません!」
「そうか…よし、緊急依頼発動だ!全員強制参加だ!達成条件は小鬼の大群の討伐。Eランク以下のパーティーは市民の援助と、前線へ物資の供給、Dランク以上のパーティーは小鬼の討伐だ。報酬はEランク以下は金貨1枚、Dランク以上は金貨3枚だ!小鬼王を討伐したパーティーには金貨30枚だ!」
「うおおおっ!!」×?
「よし、まずは偵察だ!誰か、偵察に行ってくれるパーティー、ソロはいないか?」
「はい!」
「よし、ほかにいないか?」
「俺のパーティーも!」
「よし、行ってこい!」
「残りの奴らは急いで、準備して、ギルドに集まれ!以上、解散!」
読んでくださりありがとうございました。
3話目を修正しました。
誤字脱字等ありましたら、連絡ください。




