20
「あっ、いらっしゃい!」
「アクト君、まずは見ててね!」ヒソヒソ
俺はマリーさんの言う通り、先輩の接客を見学した。
「ギルドカードの提示をお願いします。…ありがとうございました。本日はどのような御用でしょうか?」
「依頼を受けたいぜ」
「かしこまりました。希望する依頼はありますか?」
「無いぜ、なんかオススメあるか?」
「はい、私がお勧めさせていただくのは、大魔豚の討伐です。そちらのパーティーランクより低い討伐ランクではありますが、報酬も高く、あなたのパーティならば効率よく討伐してくれると期待しています。」
へー、こんな感じに言うんだ…
俺も今まで冒険者として活動してきたが、気にしていなかったな…
「これだけじゃないんだよ!」ヒソヒソ
「また、この前の依頼ではひどくお疲れだったご様子でしたので、気分転換を図るのはどうでしょうか?」
すごいな、
そのパーティーを覚えているだけじゃなくて、そのパーティーの状態や、以前受けた依頼のことを覚えているなんて…
「そうだな、それを受けよう!」
「かしこまりました。」
「ありがとな!よし、オマエら行くぞ!」
「どういたしまして、依頼頑張ってください!」
「てな、感じ!分かった?あっ、次のパーティーが来た!このパーティーは依頼を終えて、今依頼完了の報告に来たらしいね。」
「お疲れ様でした。」
「おう、ありがと。これが依頼完了書とギルドカードだ。」
「ありがとうございます。…はい。たしかに受け取りました。カードの方、お返しします。報酬の金貨4枚です。討伐品はギルドに売却しますか?」
「ああ、そうしてもらおう。」
「はい、かしこまりました。討伐品は劣化竜でしたね。ここでは、入りきらないので、解体場の方はお願いします。」
「おう、分かった」
「こんな感じにお願いね!討伐品が大きすぎる場合は、解体場の方は持って行かせてね!場所はこの部屋の隣だから、アクト君もすぐわかると思うよ!ちなみに、報酬は後日渡すことになるからね!…あと、分からないことある?」
「薬草や宝石の類と小型の討伐品は、基本的にカウンターで鑑定して、報酬を払うってことでいいんですよね?」
「うん!そうだね!」
「分かりました。」
「じゃあ、早速アクト君も始めてみよう!アクト君はそこで受付してね!最初のうちは、冒険者、パーティーそれぞれのことが書かれたメモがあるから、それを参考にしてね!」
「はい。」
「おっ、早速来たね!笑顔が大事だよ!アクト君やってみよう!」
俺の方へ、近づいてくる冒険者。様子を見る限り、依頼を受けにきたらしい。
「おっ、新入りか?」
「はい、初めまして、これからよろしくお願いします。」
「ああ、よろしくな。もしかして、俺が最初の冒険者か?」
「はい、そうですね」
「そうか、そうか。じゃあ、俺が実験台になってやろうじゃないか!」
「嬉しいです!ありがとうございます!」
「気にすんなって!オマエら、少し待ってろ!」
「おう!」×3
「それでは、冒険者カードを提示していただきますか?」
「ああ、はいよ」
「ありがとうございます。ええと、ガットさんで、パーティー名はバーニングですね。少々お待ちください。」
ええと、どれどれ…バーニング、バーニング…っと、これか?
パーティー(バーニング)ランクS
リーダー:ガット
評価:上 評判:上
依頼達成率100%
パーティー構成:大剣、盾、回復、魔法(火)
最終依頼達成日:昨日
内容:魔蛇討伐、討伐ランクS。
さすがだな、Sランクパーティー。信用があるパーティーなんだろう。
「はい、確認しました。それでは本日はどのような御用でしょうか?」
「依頼を受けにきた」
「かしこまりました。希望する依頼はありますか?」
「そうだなあ、一応決めてはあるんだが…よし、そっちのオススメを聞いてみようか?」
「そうですね…」
そうだなあ、昨日が魔蛇討伐だったから…
確か、あれはソロだと少しキツイが、回復系と魔術系がいると、難易度が下がるはずだ。
だから…何があるかなぁ、
魔蛇討伐、劣等竜討伐、魔豚討伐…
んー、微妙だなぁ…
…魔熊討伐、
これだ!
これならどうだろう?討伐ランクはS。ランク的に問題ない。それに、パーティーの構成的にも問題なし。
「魔熊討伐はどうでしょうか?魔熊は討伐ランクSの魔物です。ソロだと厳しいですが、バランスの良いSランクパーティーだと、問題なく討伐できると思います。」
「へー、やるな!ちょうど俺も同じことを考えていたところだ!よし、それにするぜ。」
「かしこまりました。それでは、お気をつけて!」
「おう、そっちも頑張れよ!さあ、行くぞ、オマエら!」
ふう、合ってたか…良かった。
「お疲れ!アクト君!その調子でどんどん頑張ってね!」
「はい!」
読んでくださりありがとうございました。
誤字脱字等ありましたら、連絡ください。




