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辺鄙な国に就職した俺は勝ち組だった  作者: エトセン
序章
11/37

11

やっと、ブレッサム王国1日目が終わりました。予想以上でした。




「いただきます」×6




空間魔法(転移)を習得した俺は、ビターベル一家と食堂にて夕飯を頂いている。


メインはミートソースパスタだ。


まず一口、


ん!ん!うまいっ!


トマトの酸味と甘み、ひき肉の旨味全てがパスタに絡み合って、すごくうまい!


ここの料理人凄いな


「美味しそうに食べているな。こちらも嬉しいよ。」


「はい、美味しいです!」



また一口、また一口、やめられない





…ああ、もう食べ終わってしまった。





「ごちそうさまでした」×6


「美味しかったです。ありがとうございました。」


「うむうむ、喜んでもらって何より何より。」



そして、また俺はビターベル一家と語り合った。この国の話を聞いた。港町は賑やかで、魚が美味しいらしい。それと、港町を治める子爵が年に一回祭りを開催しているらしい。


楽しそうだ。是非行ってみたいものだ。


そういえば、



「あの、気になったんですが、」


「ん、どうした?」


「この国の貴族制ってどうなっていますか?」


「おお、教えていなかったな。…よし、ちょうどいい機会だ。ロイス、説明してみなさい。」


「えっ、僕がですか?」


「ええ、そうですよロイス。あなたが説明しなさい。ふふふ、楽しみですね。」



サーラ様がにっこり笑う。



「…はあ、分かりました父上、母上。アクトさん、不肖このロイスが教えましょう。まあ、父上には劣りますが…」


「ああ、構わないさ。頼むよ、ロイス。」


「はい、分かりました。では、説明させて頂きます。」





――――――――――――――――――





ロイスの話は要を得た説明で、分かりやすかった。まとめると…




男爵

小さな街の領主。又は中央各官庁のナンバー3


子爵

大きな街の領主。又は中央各官庁のナンバー2


伯爵

中央各官庁のナンバー1、つまり大臣


侯爵

宰相。4家の侯爵家で4年交代で、持ち回り。宰相となった侯爵以外の3人の侯爵は宰相の行政を監視する。


公爵

王家の親族。現在はビターベル家のみ。



こんな感じだ。


マクリート王国とは少し違うんだな。





「説明ありがとう、ロイス。分かりやすかったぞ。ありがとうな」


「どういたしまして」


「ロイス、いくつか聞きたいことがあるんだが、いいか?」


「はい、構いませんよ」


「まず、領主の貴族は伯爵に陞爵されたらどうなるんだ?領主のまま、伯爵となるのか?それとも領主をやめるのか?」


「原則として、領主の貴族は伯爵に陞爵されません。アクトさんが言ったようにそんな事態になったら困りますから。伯爵になるには、中央官庁に勤めて陞爵されなければなりません。」


「理解した。…次に、貴族の不正行為の処罰はどうなっているんだ?」


「はい、その貴族は死罪です。その残った一族はブレッサム王国から追放されます。」


「それはそうか。分かった。ありがとう。」


「いえいえ。アクトさんがこの国のことを理解いただけて何よりです。」


「…うむ、ロイスご苦労だった。いい説明だったぞ。」


「ええ、そうね。ロイスよかったわよ。」


「ありがとうございます!父上!母上!」





そして、しばらくの間また語り合った。











―――――――――――――――――





今度は俺の話だった。


グレーガス様が赤竜討伐の話を所望され、俺は恥ずかしがったが、その時のことを話した。


すると、



「すごいですね!アクトさん!!」×3



すごく目を輝かせ、ロイス、マーク、アニーが俺の方を向いていた。


なんか恥ずかしいな、



「あの赤竜を倒したのはアクトさんだったんですね!」


「カッコいいです!アクトさん!他にも話し聞かせてください!」


「アクトさんと出会えて私光栄です!」



と、それぞれ言われ本当にはずかしかった。



グレーガス様とサーラ様はというと



「うむうむ」


「ふふふ」



ダメか、助けてくれない。












――――――――――――――――――



「おっと、もうこんな時間か。アクト君も温泉に入るといい。この国は温泉が多いことでも有名だぞ。それと、部屋は客間を使ってくれ。メイドに案内させる。…アクト君、また明日だ。」


「はい、グレーガス様。明日もよろしくお願いします。」







俺は温泉に入り、客間にきた。


温泉はとても気持ちよかった。体も心も温まった。






さて、寝るとしよう。明日はどうなることやら、






読んでくださりありがとうございました。

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