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タイニーポケット
ポケットの中には夢と希望がつまっている
なんてくだらない妄想を抱くべきじゃない
空虚な空想を詰めているだけだ
そう
ぺっしゃんこでなんの膨らみもない
当たり前だけど未来も
手を突っ込んで
指を動かせば
妄想が空回り
たとえそこに君の手があったとしても
何もないのと一緒
何を考えているのと君は僕は見下ろす
なんでもないよと僕は泣き叫ぶ
それでも君は僕をその手で掬ってはくれない
救われたいと願った親指は
ポケットの外で寒風を受ける
ポケットなんてなければいいのか
でも何を着たって大抵それは付いている
ついてくる
鋏でパチパチ縫い目を切ったら
さあ何が零れてくるだろうか?
ああ、結局夢か