食いたい

食いたい食いたい

食わせてよ　あなたの脳を

食わせてよ　あなたの髄を

私には何もないの

私には全てがないの

クリームシチューの香りが

夜空を満たして星が生まれる

真っ白な欲望と

真っ黒な純粋が分かち合えば

きっと金色に輝くはず

わずかな希望にすがるように

私はただ指を這わせる

ないよ　なにも

あるよ　すべてが

どろどろにかき混ぜられた小脳が

小さき命を生み出すんだ

見て見てとはしゃぐ幼児が

誰よりも何よりも飛び抜けてんだ

あれを私は

いつ手放してしまったんだろう

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