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僅かな水深
人差し指の第一間接まで
水に沈めてみよう
感じるのは僅かでも
最大限の幸福がある
得られる極上 蔑む自己
回り回って周りは周り
誰も助けてくれやしない
大丈夫 その一言はただの呪い
沈んだ指先を引き抜けば
感じるのは罪悪感
もっともっとと叫んでも
その飴をあげちゃ終わりだ
私は負け犬
じゃあ君はどうだ?
自身に自信があるか?
小指を絡めて誓おうじゃないか
うずくまったベッドの上で
右と左をそっと繋ぐ
儚いラインは もう切れる
どうした?
起き上がれよ