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夜光
よるの闇に光るのは桃源郷
宵の明星 道 線路の向こうに
消えてゆく陽炎に
光輝く一番星
もっともっととねだっても
誰もそれには答えてくれない
ただ光目指して一歩ずつ進んでゆくだけ
誰が到達を極めてくれるのか
光にはいつもいつまでも届かない
彼方からやってくるのは闇一色
色がないということを闇と呼べるだろうか?
さあ、聴くんだ
光の呼び声を
囁くんだ
闇への愛情を
くだらないジョークはやがて実現する
見せてみろ本気を
見せてみろ建前を
僕はいつだってそこにいるんだ
進め進め進め
悪の権化の内緒話がいつまでもリピートする
道半ばで倒れるんだ 結局