表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/31

15(いまだに黒星なし)

「そんなに高いのか!」

『アバター関係の商品は高めの値段設定なんでさあ』

「今、全体で何人ログインしてるか分かるか?」

『ざっくり30万人でさあね』

「上々な滑り出しだな」

『おかげさんで……でもまあ、大半はレンタルで借りてやってますからあ』

「筐体を買ってほしいよな」

『課金してお金を遣ってくれればAIも嬉しいでさあ』

「じゃあ落ちるから。またな、スマートモンキー」

『へい、またのお越しを』


 俺はヘッドマウントディスプレイを外して立つ。フラフラする。


 勝手は掴んだ。プレイ時間は10分くらいかな? しかし、時計は13時を指していた。まただ。戦闘中は“ゾーン”に入ってた。フィールドに居る時はフロー状態か。


 ついつい、対戦型格闘ゲームを思い出す。50連勝した時も似た感覚になってた。


 ピンポーン。インターホンがなる。モニターを見ると若い女だ。宗教の勧誘かな?


「どちら様ですか?」

『隣に引っ越してきた、柊ゆう子と言います。ご挨拶にと思って』

「すぐ行きます」


 俺は玄関に行き、ドアを開ける。


「すみません、忙しかったですか? さっきも伺ったのですが」


 年は二十歳くらい、正直可愛い。


「いや、こちらこそすみません。二度手間にしちゃいましたね。ウォーライフに熱中してて」

「えっ!? 貴方もウォーライフをやってるんですか? 奇遇ですね」

「柊さんもウォーライフユーザーなんですね」

「レンタルですけどね……えーっとお名前は?」

「龍熊二谷です。ウォーライフのハンネはクレイジーモンキーですよ」

「私のハンネはヒラユウです。それでは、これをどうぞ。粗品ですが」


 蕎麦だ、ラッキー。


「ありがたく貰っておきますね」

「それでは、また」


――その日は4度ログインしてキル数93。未だに黒星がない。このくらいじゃ振込はなしか。目がチカチカする。


――次の日の昼に起きて、蕎麦を茹でる。すると、電話が掛かってきて携帯電話を取ると伊藤からだ。


「もしもし、翔? どうしたの?」

『ウォーライフ、買った? 家電量販店でバイトやってるけど、伝票に二谷君の名前があってさ』

「ああ、買ったよ。面白いから翔も買いなよ」

『取り敢えず、レンタルだね』

「様子見か? 俺はキル数93回だけど、まだ1度もキルされてないぞ」

『強くなったね。子供の頃は僕に勝てなかったのに』

「封印が解けたんだ」

『アハハ、じゃあまたね』

「それだけか? 仕事頑張れよ、じゃ」ピッ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ