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電脳戦乙女ウイルスブレイカーズ  作者: ライナまさよし
3/6

無敵の新入りを打ち砕け!

 「どういうこと? なんでウイルスブレイカーズ同士が戦わないといけないのよ!? ウイルスブレイカーズはウイルスを倒すためのAIなんでしょ!?」


剣を構え向き合う両者にミズキが割って入ろうとする。画面の中だから入れないけど。


「きのうテストを兼ねたデータしゅうしゅうらしいよ? 僕にはよくわかんないや。でも戦えかえるならどうでもいいよね!!」


アーサーはザッとダッシュしアマテラスに切り込む。しかし、アマテラスは刀を使ってきれいに受け流す。


「挑んでおいてあっけないわね!!」


アマテラスはアーサーの腰のあたりに切り込んだ。全く手ごたえがない。まるで素振り。暖簾に腕押し、糠に釘。


「あれ!? なんで!!? 切ったはずなのに」


どや顔のアーサー。それを見てムッとするアマテラス。二の太刀を加えようと刀を構えて突っ込むがアーサーは避ける様子すらない。それどころか剣を地面に突き刺して口笛を吹いている。


「なんどやっても同じだよ。お姉ちゃんってもしかしなくてもおバカさん?」


「むかつくガキ!! 今度こそ終わりなんだから!!」


頭から一刀両断、しかし手ごたえはない。ヒューっと空っ風。素振りの時に出るシュッという音だけが響き渡る


「なんでよ!! どんなインチキ使ってんの!!? こんなのチートよ!! プロアクションリプレイよ!!」


「お姉ちゃんたちに教えてあげる。僕は、というか参式の子たちはみんなできるんだけど自分の意志で体の一部を削除したりシステムの復元で元に戻したりできるの!! それで無敵時間を作ってるんだ!! すごい? ねえ、すごい?」


子供の自己顕示欲というものだろう。自分の技の内容を敵にばらすとどうなるか知らないようだった。新型で経験が少ないゆえのものだろうか。または絶対に破られないとたかをくくってるのか。アーサーは地面に突き刺していた剣を抜くとアマテラスに斬りかかる。


「お姉ちゃん隙だらけじゃない!! もーーらい」


「あ、危ない!! アマテラス!!」


ミズキの声、ビクッと反応するアマテラス。そして


 斬撃は外れた。いや、正確に言うと掠っていた。肩の部分の衣服が切れている。


「あーもう!! これで終わりだと思ったのに」


研究所でも見せたあの頬を膨らます表情をするアーサー、ほっとするミズキ、姿勢を正すアマテラス。


「自分の意志で体の一部を無敵化、なるほど。参式ってすごいわね」


「えへへ」


純真無垢な笑顔を見せながら恥ずかしそうに、しかしまんざらでもない感じで頭を掻くアーサー。


「でも、誉められるために敵に情報をばらして自慢するなんて、どうしようもない愚か者ね。風術秘剣 斬空鎌井達!!」


アマテラスの刀が緑の光を帯びる。その後シュッと思い切り素振りする。


「愚か者はお姉ちゃんじゃない!! 隙だらけだけだよ!!」


アーサーがもう一度アマテラスに斬りかかる。しかし、ここで不思議なことが起きる。なんとひとりでにアーサーの腕が切れたのだ。


「いたあああああああああいいいいいい!!!」


アーサーが悲痛な声で叫ぶアマテラスが三度ほど素振りするとしばらく後にまたアーサーの体が斬れた。


「う、なんで、、、」


倒れこむアーサー、髪をすっと浮かせて格好つけるアマテラス、アーサーの安否を心配そうに見守るミズキ。


「ね、ねえアマテラスちゃん。アーサーちゃんは大丈夫なの!?」


喰い気味に質問するミズキ。しかしアマテラスが答えるまでもなく答えは明かされた。


「ファイル修復中、ファイル修復中」


無機質な音がスピーカーから響き、アーサーの傷は見る見るうちに回復していった。


「まあ、しばらくは気を失ってるだろうけど大丈夫」


アマテラスが安心したミズキに一言付け加える。アーサー対アマテラスの初戦闘はアマテラスの勝利で幕を閉じた。


 しばらくした後アーサーが起きた。


「よかった、アーサーちゃん無事だったんだね!!」


アーサーは声をかけられて数秒はぼーっと手の甲で目をこすっていたがアマテラスの姿を発見するや否や頬をプクッーっと膨らまして怒り出した。


「あの技はずるだよ!! 反則禁止!!! 再戦してよ!!」


床に転がりじたばたしながら叫んだ。そうして剣を抜きアマテラスに斬りかかった。


「あんたが技の秘密をばらして勝手に自滅したんじゃない!!」


そういってスッとかわすと剣が「ミズキちゃん秘密の花園」というどう見ても如何わしいファイルを断ち切った。ファイルは砕け、中身がバラバラに散る。


「あっ、、、」


アーサーもアマテラスも一瞬でやばいっと認知した。すでにファイル名からやばさが漂っているファイルの中身をぶちまけてしまったのだ。中からは二次元世界のイケメンたちのアレでアレでアレな感じの画像がバラバラでてきた。詳細に書くと規制されそうなくらい酷いアレもあるしイケメン同士のアレとかもあった。


「見たわね、、、殺してやる」


強烈な殺気がアマテラス達を襲う。


「それを見て生きて帰れると思うなぁぁぁぁぁ!!」


激昂するミズキ。平謝りするアーサーに私のせいじゃないと弁明するアマテラス。問答無用でゴミ箱に入れようとするミズキ。そんなくだらないことをやっているうちに日は落ち夜は更けみな眠りについた。

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