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第73話 さて、どうしよう?

こんばんわ!

久々に更新します!

1月も下旬に入り、俺もテストを何とかこなしながらクソ寒い日々を過ごしていた。そんな中、俺は色々と悩みを抱え込んでいる。

「はぁ、今日のテスト終わったけどなんか気持ち的にスッキリしないな。」

夕方、ほとんどの学生が帰宅して山の中にあるキャンパス内は静まり返っている。前に降った大雪の影響で道は所々凍っているし一部が残った雪で白くなっている。テストが好きな学生なんていないだろうし、また明日テストがあるとなるとため息が出る。単位は落としてはないだろうが、やっぱりきつい。だが、俺を悩ませていることはそれだけでは無かった。

「寶藍とステイシー…アイツらって仲がいいのか悪いのか分からんな。」

悩み事その一。寶藍とステイシーの関係性についてだ。片方は幼稚園のときの幼馴染、もう片方は高校時代お世話になったホストファミリーの一人。知り合った時期、経緯は違うが俺と縁のある国籍の違う女の子が偶然にもこの大学に留学、俺と予想外の再会を果たしていた。

「それがどうしてこうなった?」

あの二人は出会って早々お互いに挑発しあっていた。いざ授業が始まればしょっちゅう俺を挟んでバトルを繰り広げており、最近ではすっかり学内名物になっている。二人共美人だから目立つんだろうな。

「たまに協力する事もあるのに。」

しかし、そこまで険悪という訳でもなくサブカル研究会のイベントなどでは二人で力を合わせてトラブルなどを乗り越えることもある。まぁ、そういうのがあるからこそバランスが取れるんだろうけど。

「そして、そのステイシーの家族がいま日本にいるわけだが…。」

もう一つの悩みはそれだ。テスト期間早々、しかも大雪の中まさか出現するとは思わなかった。元気そうで良かったけど。

「それはいいが、どうやってもてなせばいいんだ?」

そのバーネット一家が俺の家族に挨拶をしたいと言ってきた。そりゃあまぁ、ホストファミリーが普段どんな生活しているかは気になるだろうけどな。うちの両親にも話したが、「ぜひ会いたい!将来のお嫁さん候補の親同士の付き合いは大事だ!」と訳がわからない上に飛躍し過ぎな事を抜かしやがった。

「でもまぁ、決まって無いんだよな。こういう場合、本当にどうすればいいんだ?」

森家とバーネット家の家族交流会は今週の日曜日で決定しているのだが、具体的にどこで何をするかは未だに白紙だ。遅くとも明後日までに考えなきゃな。

「あ、そうだ。春香のやつ、ちゃんと勉強しているのかな?」

受験生である従妹の春香の事をふと思い出した。センター試験は7割取れたから大丈夫と言っていたが、それで気を抜いていないか心配だ。あいつ自身は出来ないやつじゃないから大丈夫と信じてみたいのだが、やや呑気な部分があるからそこが引っかかるな。国公立の2次試験までまだ1ヶ月位ある。だからこそ気が抜けないか心配だったのだ。まぁ、あいつ自身でこの西東京国際大学に入りたいって言ってたし、その熱意を俺は信じるしかなかった。

「とりあえず、滑り止めの私大の本試験は頑張ってもらおう。」

合格を一つ持っておけば気持ち的に余裕ができると思うから、まずは春香に目の前の試験を頑張ってもらいたい。そう思う俺だった。

「ふぅ…後、俺も自分の気持ちを整理しないとな。」

悩み事といえば、もう一つ俺にのしかかっているのが一つある。それは…。

「どうしてみんな俺に恋愛話を振ってくるんだろう?」

ホントこれ。しょっちゅう恋愛話を振られては何もないと説明するとがっかりされて「勿体無い」「どこか問題がある」等結構勝手なことを言われてしまう。それと、今までで一番多い質問は「寶藍とステイシーのどっちと付き合うの?」である。

「そんな事言われたって…アイツらは大事な友達だし。」

今の所まだ誰かと恋しようとかは考えてなく、特定の誰かを意識しているわけではない。まぁ、あんまりこういう事を言うとホモだと誤解されてしまうからこれ以上はやめておこう。話を戻すが、どうしてそんな事を聞くか聞き返したところ、「お似合いだから」とみんな口を揃えて言う。それだけじゃ説明つかないよ。

「今のうちに恋愛した方がいいのかな。」

よく、若いうちに恋愛した方がいいと言われている。その経験を積んで結婚し、幸せな家庭を築く教訓になるからだとみんな言う。もうすぐ20歳になるのにそんな経験がない俺って既に経験済みの人から見れば行き遅れになるのだろうか?

「でも、今の俺にはどうしようもできないよ。とにかく、人生はまだ長い!明日のテスト頑張ろう!」

わからない問題でも、いずれ答えは出る。だが、それは今じゃない。だから、今出来ることを精一杯やろうと俺は改めて決めた。

「早く帰ろう。寒いし、明日もテストあるし。」

気持ちを切り替えた俺は日が沈み、すっかり冷え込んだキャンパスを急ぎ足で出て、家路へと向かったのだ。

こんばんわ!

寒い日が続いてますね。

拓人君は悩み事が多い男の子なので、それをまとめる時間を作ってあげたいと思い、今回のお話を書きました。

さぁ、もうすぐ2月!

イベント盛り沢山の月に向かって、色々と模索中です!

それではまた次回!

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