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第70話 迎えたぜ、新年!

明けましておめでとうございます!

新年初投稿です!

無事新年を迎えた俺。どんな年になるか楽しみにしながら朝になった。初夢の内容は覚えてないけど。そして、そんな日の朝に俺はある場所にいた。

「寒い…。」

そう、メチャクチャ寒い。空はこんなに朝日に照らされて綺麗に輝いているのに。なぜかと言うと真冬の朝の高尾山山頂にいるのだ。ちなみに一人ではなく…。

「タクちゃーん、早く行こうよー!」

「タクトー!ハリーアップ!」

「何で某まで…。凍りそうでござるよ…。」

「いいか大沢。女の子がいっぱいだ。目利きは慎重にな!」

「分かってるぜ橋本。俺達の願いを叶えるために…。」

「わ~お、ナンパか!俺もやるぜ!」

寶藍、ステイシー、幹夫、橋本、大沢、アントニオという何とも濃すぎるメンツが一緒だった。ここは高尾山薬王院。山頂にある神社で、新年には多くの人が初詣に訪れる隠れた人気スポットだ。

俺達もここで初詣をしようと冬休み前に約束していた。しかし、混んでるな。

「待てよ!混みすぎて思うように動けねぇんだよ!」

俺はそう言いながら人混みを掻き分けてみんなの元に向かう。ふぅ、満員の中央特快の方がまだ楽だぜ。

「タークちゃん!初詣なんて久々ね!いい事お願いしよう!」

寶藍が腕にしがみつきながら笑顔でそう言ってきた。そう言えば、幼稚園の頃は家族ぐるみで神社行ったりしてたな。

「ちょっとボラム!抜け駆けはズルいわ。タクト、私とも組んでよ!」

「おわっ!なんだよステイシー…。」

ステイシーが頬を膨らませながら寶藍とは反対の腕にしがみついてきた。新年から元気だな。こいつら…。

「寒い…。そして人が多すぎて気分が悪いでござる!冬コミの方がマシでござる!」

「ああ…あん時もすごかったもんな。」

俺は幹夫に対して冬コミの事を思い出しながらそう言った。サブカル研究会のみんなと一緒に参加したのだがとにかく凄かった。全員コスプレして参加したのだが、なんか…箱根のイベント以上にいろんな人が寄ってきて大変だった。寶藍とステイシーに関しては俺に寄ってきた女性レイヤーに噛み付くし、おまけに二人を無断撮影しようとしたキモオタに蹴りをお見舞いしたりと色々あったが楽しい日を過ごせた。

「おい、あの子可愛くないか?」

「おお!そしてあの子もいい!」

「僕はみんなタイプだぜ!さぁ。ナンパしよう!」

「お前ら…初めからそれが目的だっただろ…。」

橋本、大沢、アントニオに呆れながら俺はそう呟いた…。こいつらも新年からブレる気配無いな。

「さぁ、ついたぞ。俺達の番だ。」

祭壇の前につき、俺達は五円玉を取り出して賽銭箱に入れて合掌し、それぞれの願いを祈った。

(今年も無病息災、家内安全!そして大学生活をもっと充実させられますように!)

俺はそうお願いして顔を上げ、祭壇から降りた。

「タクちゃーん!何お願いしたの?」

「ボラム、いちいちタクトにくっつかないで!」

「何よ?嫉妬?」

「違うわよ!神聖な場所でマナー違反するなって言ってんの!」

「あー!慌てたぁ!図星なんだ!」

「もう!いい加減にしなさい!」

「やったわねぇ!」

「何よ!」

「おい、お前ら!こんなとこで喧嘩すんな!罰当たりだぞ!」

新年早々もはやお約束になった口喧嘩を見せてくれた寶藍とステイシー。やれやれ、今年も騒がしい年になりそうだな。

「某はSKE48の松井玲奈ちゃんに会えますようにってお祈りしたでござる!」

「おい幹夫。お前の目標5キロ痩せるんじゃなかったのか?」

「う…それがまた難しくなってしまったでござる!」

「増えたのか?」

「…はい。」

「痩せれば玲奈ちゃん喜んでくれるかもな。」

「ま、真でござるか!?じゃあダイエット頑張るでござる!」

オー!と高らかにダイエット宣言をしながら雄叫びを上げた幹夫。さぁて、今年は上手く行くのかな?ふと、ナンパ目当ての三馬鹿を見てみると…。

「おい、あの三人組いいぞ!」

「おお、ホントだ!」

「よし、今ならナンパのベストタイムね!」

近くにいた若い女性三人組に声を掛けようとした。なんか…嫌な予感がする!

「明けまして…」

「おめでとう…」

「ゴザイマス!」

橋本達は女性に話しかけた。勿論話しかけられた女性たちはキョトンとしている。

「いい天気ですね!」

「よかったら僕達とご一緒しませんか?」

「いい男ここいいるよ!」

普段出さないようなイケボで女性達を誘う三人。アントニオ至っては自分でいい男と言いながら指を指す始末。やれやれ…。

「ごめんなさい。私達、これから用事あるんです!」

「失礼します!」

「さようなら!」

「そ、そんなぁ…。」

「新年早々振られるなんて!」

「僕としたことが…。」

女性達は案の定塩対応でその場から去ろうとした。それでも懲りずに三人共付いていきそうだったので俺は慌てて止めようとした。

「おい、お前ら。新年早々みっともないことすんな。女の子達困ってるだろ!うちのナンパ野郎共が失礼しました。」

俺が女の子達に代わりに謝った。しかし、このあと予定外の事が…。

「い、いえ!」

「それにしても、カッコいいですね!」

「わ、私達こそ失礼しました。よ、よかったらご一緒しても…。」

嘘だろおい!なんでこうなるし。まぁ、何とか説得してそれは避けられたが、そこには橋本と大沢が鬼の形相で俺を睨みつけた。

「モリタクてめぇ!」

「このイケメン野郎!お前ばっかり得しやがって!」

詰め寄られた。怖えよ。アントニオは両手を広げて…。

「ふぅ、やはり君には叶わないか。流石だね!」

なんで茶化した。おいおい。そして、その後ろから更に凍りついた視線が…。高尾山の熊や猪よりも恐ろしいそれは…。

「タクちゃーん…!」

「タクト!」

「うわっ!」

寶藍とステイシーだった。なんだろう、この殺意がこもった目は?

「もう、すぐ女の子に目移りすんだから!」

「浮気は許さないわよ、タクト!」

「だから違うっつーの!」

ゴタゴタ言うじゃじゃ馬留学生達を沈めようと必死になる俺。やれやれ、新年早々こんなことで体力を使うとは思わなかったぜ。まぁとりあえず、賑やかな新年を過ごせそうだな。

こんばんわ!

皆さんは新年をどのように過ごしましたか?

僕は…特に何もなかったです。

でもいい年にしたいです!

それではまた次回!

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