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第19話 閉幕!

こんにちわ!

コスプレイベントもクライマックスです!

「先輩方、春菜ちゃん!お疲れ様です!」

俺達は先程の障害物リレーを2位で終え、戻ってきた先輩と春菜ちゃんを笑顔で祝福した。

「なんのなんの!一位は駄目だったけど、二位に食い込めたからな!上出来だと思うぜ!ともかく応援ありがとう、モリタク!」

健介先輩はてっきりあと一歩で一位を逃した事に凹んでるかと思ったが、全然そんなことなかった。

「先輩ごめんなさい。私が平均台で慎重になりすぎなければ一位取れたのに。」

「気にしちゃだめよ、春菜ちゃん!これは勝つ事よりも楽しむことの方が重要なんだから!」

先程平均台でスピードが落ちてしまった事を後悔する春菜ちゃんを優しく慰める夏美先輩。そう、悲しい顔してちゃ駄目!笑顔で楽しまなくちゃ!

「まぁ、これでみんなが出るイベントは終了したってことね。」

「そうだな。」

寶藍の言う通り、このあとのイベントに俺達は誰も出ない。なのでじっくり色々見たり、他のレイヤーの人と交流しようと思った。

「だから行こ、タクちゃん!あそこにアスラン・ザラとラクス・クラインのコスプレしてる人がいるから二人で挨拶しよ!」

ハルヒのコスプレをした寶藍は笑顔でそう言うと、俺の手を握って少し離れたところにいるレイヤーのところに引っ張ろうとしたが…。

「待ちなさい、二人共!」

俺はもう片方の腕を掴まれた。掴んでいたのはセーラームーンの月野うさぎのコスプレをしたステイシーだ。

「何、ステイシー?」

「あなた達を二人っきりにすると思ったの?抜け駆けは私が認めないから。」

「何よ!挨拶するだけじゃない!妬いてるの?」

「別に。だけど、その恋人みたいな手の繋ぎ方は見逃せないわ!」

「アンタのハグよりはマシでしょ!」

「お、おい!ここで揉めるなよ!」

こいつら、ここでも喧嘩してるよ。なんか、見慣れてきた自分が悲しい。そう思ってると…。

「おお、兄ちゃん!今日はキラ・ヤマトか!イケメンキャラホンマに似合うな!」

聞き覚えがある声がしたと思い振り返ると、ファッションショーがきっかけで仲良くなった山口さん達がいた。今日は三人ともデスノートの格好をしている。因みにリュークが山口さんだ。

「あ、山口さん。どうも!」

「まいど!ボラムちゃんとステイシーちゃん意外にも仲間おったんやな!」

「はい、大学のサークルで来てたので。あ、みんな!この人はこないだのコスプレファッションショーで仲良くなった山口さんだよ!」

俺はみんなに紹介する。すると幹夫が前に出てきた。

「どうも初めましてでござる。某は安西幹夫と申す!同士としてこれからも仲良く出来ることをお願い申し上げまする!」

「おう、兄ちゃん!左門豊作ように合っとるで!ワシは田口陽太郎!」

「ワシは小松正、宜しくな!」

夜神月のコスプレをした田口さんと、Lのコスプレをした小松さんも挨拶をする。

「僕は浜崎健介、このサークルの会長をしてます!」

「私は海野夏美。副会長です!」

「新入生の高山春菜です!」

「同じく新入生の下川優太と…」

「双子の弟の蒼太です!宜しくお願いします!」

サブカル研究会の全員が山口さん達のグループに自己紹介をした。

「ほう、メッチャ濃いメンツやな!でもこれなら普段メッチャ楽しいやろ!」

山口さんがそう俺達に聞いてきた。

「はい、すごく楽しいです!今年もみんなでここに来れて、本当に良かったです!」

俺はそう答える。すると、今度は小松さんが聞いてきた。

「モデル級のイケメンに女優レベルの外国美女も二人おるしな!所でタクトはん、どっちかと付き合うとるん?」

「「!!!!」」

「な、何ですかいきなり!」

俺もびっくりしたし、寶藍とステイシーが顔を真っ赤にしながら目を見開いている。

「いやぁ。三人めっちゃ仲ええし、それくらいイケメンならこの美女二人のどちらかは落とせたかなぁ思ってな!で、どうなんや?」

どうしよう?俺の体温がどんどん上がっていくぞ。寶藍とステイシーはこっちを見ながらそわそわしている。

「いや、付き合ってないです。ついでに俺、彼女いないですし。」

そう正直に答えたが、今度は田口さんが驚きながら言った。

「嘘やろ?何で?こんなイケメンなのに彼女おらんとかびっくりやわ!うちの同級生に彼氏おらんやついるけど、誰とも付き合ってないならどうや?めっちゃええやつやし!」

そう言って、田口さんがスマホの写真を見せてきた。そこには髪の毛を明るく染めた爽やかなギャルっぽい女性が映っている。

「モリタク殿、中々いいと思うでござる。」

「お、幹夫はんわかっとるわ!そうやろ?」

「うーん。考えておき…。」

俺がそう言いかけた時、ステイシーがスマホを取り上げ、写真のページを閉じた。そして不機嫌そうな顔でこっちを見て言った。

「結構です!タクトは今そういうの平気なんで!」

その声は明らかに怒っている感じだが、一体何だ?

「幹夫…。後で覚えておきなさい!」

「な…某はち…違うでござる!」

寶藍に関しては幹夫に殺意がこもった感じで睨みつけながらそう言い放つ。怖えよ!

「う…。すまん。余計なことしたか?わ、悪かった!」

田口さんも冷や汗を書きながら俺達に謝る。田口さん、そんなに怖がらないで下さい。後で二人を叱っておきますから。

「あ、皆さん見て下さい!LIVE始まりますよ!今日のゲストはあのアニソン歌手の赤城エリカです!」

春菜ちゃんがステージの方を指差す!すると、赤を基調としたカッコイイ衣装を着た若い女性歌手が現れた。

「ホントだ!」

「もっと前で見たい!」

双子が声を裏返しながら嬉しそうに叫ぶ。俺も大好きだし、ステージの周りはすでに大盛り上がりだった。

「みなさーん!赤城エリカでーす!楽しんでいきましょう!それではまず一曲目!」

歌いだした。そして会場は昨日以上に盛り上がり、紅白歌合戦並みのボルテージだった。その後も人気声優のトークショーや昨日と違うアニメ好きな芸人を呼んでネタ見せをやったりと、最後まで盛り上がりを保ったまま時間は過ぎ、気がついたらもう閉幕の時間だった。

「あっという間だったわね。」

寶藍がそう言った。

「ああ、でも楽しかったよな!」

「うん!タクちゃん達が一緒だったし!」

「私も楽しかったわ、タクト!サンキュー!」

ステイシーもごきげんだ。みんな楽しめて何よりだ!

「レイヤーの皆さん!今年もご参加頂いて大変ありがとうございました!お陰で過去最高クラスの盛り上がりです!来年もまた、今年に負けないよう楽しいイベントになることを心より願っています!それでは、これにて閉幕!」

お兄さんがステージで閉会の挨拶を終えると、最後にお客さんが大声で歓声を挙げる。今年も本当に良かった。

「なぁ、兄ちゃん!」

「ん、どうしました?」

山口さんが俺達に話しかけてきた。

「今回ここで会えたのも何かの縁や!大阪と東京で離れとるけど、これからも仲良くやろうや!」

そう言って山口さんは手を差し出して来た。

「はい!僕も今回仲良くなれて本当に嬉しいです!これからもアニメ、コスプレを愛する仲間同士、宜しくお願いします!」

俺は山口さんとガッチリと握手を交わす。やはり仲間が増えるのは嬉しい。今回このイベントは、楽しい時間と共に、新しい出会いまで提供してくれたようだった。ありがとう!一生忘れられない素敵な思い出がまた増えたよ!

どうも!

ようやくコスプレイベントが終わりました。

随分長く感じましたが、退屈だったという人がいたらごめんなさい。

次回以降もまた頑張って書きたいと思いますので応援宜しくお願いします!

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