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第13話 そうだ、箱根に行こう!

久々の更新です。

拓人君達がついに箱根に参上です!

『ちょっとぉ、いつまで寝てんのよ!早く起きなさい!』

朝、そんな声が俺の部屋に響き渡り、その声と共に俺が目を覚まし、ベッドから起き上がる。

「ふぁぁ、よく寝た…。」

時間はまだ朝の四時半。悪夢に叩き起こされたわけではないが、起きてそのまま俺は着替える。そう、今日は特別なのだ。

「今年も気合入れていくぞ!」

そう、ゴールデンウィーク初日の今日は待ちに待ったイベント、『コスプレフェス』の日なのだ。因みに俺を起こしたあの声の正体は、俺が好きな声優さんのボイスサンプルだ。丁度アラーム用の台詞が配信されていたのでダウンロードし、携帯の目覚ましに設定したのだ。着替え終わった俺は食卓で一人朝飯を食べ、その後庭に止めてある車に乗り込む。エンジンをかけて、集合場所である八王子駅を目指した。

「よし、行ってきまーす!」

そう言いながら、俺はご機嫌で車を走らせたのだった。


「あ、森くん来たわよ!」

「おーい、モリタクー!」

八王子駅に到着し、車から降りた俺を元気一杯で迎えてくれたのは、俺の先輩でサブカル研究会会長の健介先輩と副会長の夏美先輩だった。

「おはようございます、先輩!っていうかみんなも来てたのな!」

「おはようございます、拓人先輩!」

「おはよー、タクちゃーん!」

「グッドモーニング、タクト!」

春菜ちゃん、そして寶藍とステイシーもすでに到着している。健介先輩は大学付近又は寮に住んでいる人を先に車で八王子駅まで送っていた。やっぱり気が利くわ、この人。すると暫くして…

「おはようでござる!」

「「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」」

幹夫と下川ツインズがやってきて全員集合した。

「よし、これで全員揃ったな!じゃあ、みんな車に荷物を詰めて出発しよう!」

健介先輩がそう言い、俺達は荷物を詰めて車に乗ろうとしたが…

「タクちゃーん!一緒に乗ろう!」

寶藍がいつも通り俺の腕に笑顔でしがみついてきた。するとすかさず…

「ちょっとボラム!セコい真似しないでよ!タクト、助手席いいでしょ?」

ステイシーが寶藍に噛み付いてきた。寶藍もステイシーを睨み返し、火花が散りかけたが…

「あ、そうだ。車だけどじゃんけんで振り分けよう!」

「わかりました!じゃあ行くぞ!」

先輩に言われて、俺達はじゃんけんをした。勝ったほうが好きな方に乗れるのだが…

「あ…」

「イエーイ!」

最後まで残ってしまった寶藍とステイシー。最後二人でじゃんけんをした結果、ステイシーが勝って俺の車に乗り、寶藍は先輩の車に乗ることになった。ステイシーは満面の笑みを浮かべ、寶藍はガックリと肩を落とした。

「よし、振り分けも終わったし、出発するぞ!」

「わかりました!」

先輩に言われて、俺達はそれぞれの車に乗り込む。俺の車にはステイシー、幹夫、夏美先輩が乗っている。

「ステイシー、幹夫、いよいよだな?準備はいいか?」

俺が運転席二人に問いかける。

「すごく楽しみよ!華麗にコスプレをしたアタシと、カッコいいタクトをみんなに見てもらえるんだから!」

「勿論でござる!某はこの日を楽しみにしていたのだから!」

二人共気合いっぱいだった。

「夏美先輩はどうですか?」

「私も楽しみよ。今年も自信あるやつ用意できたから早く着たくて仕方ないわ!」

先輩も笑顔でそう答える。因みに夏美先輩は去年ハルヒに出てくる長門のコスプレをしたのだが、これがまぁ、似合っていた。今年は何のコスプレをするんだろう?

「よし、皆さん準備いいですか?そんじゃ、出発進行!いざ、箱根!」

そう言って俺は車を発進させて、目的地である箱根を目指したのだった。


「西東京国際大学の皆さんですね。はい、9名様のご予約確認しました!」

カウンター受付のお姉さんがそう言った。駅から車を走らせてから約二時間。俺達は箱根に到着した。まずは勿論、会場付近にあるホテルにチェックインをする。

「それではこちらはお部屋のキーでございます。403号室と404号室です。」

お姉さんは先輩に部屋のキーを二つ渡してきた。これでチェックイン完了だ。まずは部屋に入って荷物置いたり準備をしたい。

「それじゃあ、部屋割を決めよう。一応どっちも団体向けの和室だからそんなに変わらないみたいだ。だから403が男で404が女でいいか?」

「はい、大丈夫です!先輩、鍵をください。」

夏美先輩がそう言って健介先輩から鍵を受け取る。それからみんなで部屋まで荷物を持って移動をした。その途中の廊下で…

「タクちゃ〜ん…」

「ん、なんだよ寶藍。悲しそうな顔して?」

普段通り俺の腕にしがみついてきた寶藍だが、なぜか少ししょんぼりしていた。

「車の中でタクちゃんと話せなかったから寂しかったよぉ。ねぇ、慰めてよ!」

「よしよし分かった。まぁ、これからイベントだ!元気出していこうぜ!」

俺はそう言いながら寶藍の頭をなでた。

「えへへ。ありがとうタクちゃん!サランヘヨ!」

寶藍は少し機嫌を直したのか、ニンマリ笑いながら俺に擦り寄ってきた。猫かお前は。そうしている間に、俺達はそれぞれの部屋に着いた。

「よし!着替えたらエレベーターの前に集合だ!それじゃあまた後で!」

健介先輩はみんなにそう言い、男子はそのまま403号室、女子は隣の404号室に入って行った。部屋に入り、俺達は荷物を置いて、そのままカバンからコスプレ衣装を取り出す。俺が取り出したのは勿論先輩に指定されたあの衣装である。

「用意してきたようだな。期待してるぞ、モリタク!」

「はい、この衣装で今年は去年以上に他のレイヤーたちを驚かせてやろうと思います!」

俺が健介先輩に気合いっぱいでそう答える。

「幹夫、双子!お前らも大丈夫だよな!」

先輩が幹夫と下川ツインズにそう問いかける。

「先輩、某は今年も傑作を用意したので心配ご無用でござる!ご期待下され!」

「「僕たちは双子であることを最大限に活かせるものを用意しました!是非ご覧ください!」」

幹夫が自信満々にそう答え、優太と蒼太の双子が息ピッタリのユニゾンで答える。

「よっしゃぁ!そうこなくっちゃ!じゃあみんな!着替えたら出陣だ!」

「「「「ラジャー!」」」」

俺達は衣装に着替え終わり、自信満々で廊下へ出た。今年もあの盛り上がるあのイベントでコスプレを披露できると思うとゾクゾクする。もう会場が待ち遠しい。そう思いながら俺はホテルの廊下を足早に歩いていたのだった。さあ、待ってろ!

今年の俺は一味違うぜ!

こんにちわ!

今まで結構ハイペースで更新してたので、今回は結構感覚が開いたような感じがします。

ホントはこの回でイベント突入まで書きたかったのですが、長くなってしまって到着までしか書けませんでした。ごめんなさい!

次回は今度こそイベント本番です!

拓人君が何のコスプレをしたのかは、次回で明らかになりますので、ご期待ください!

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