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断片的な記憶のなかで、少年は私を懸命に看病してくれた。







少年の背中に背負われ、このまま死ねたらどんなに幸せだろうと、夢見心地だった。






少年と私は空を飛んだ。


もう残りわずかな意識で見たのは、空に浮いた建物だった。












意識を取り戻すと、細胞再生装置のカプセルの中だった。



世界最高の医療器具だ。




驚きながら外の様子を眺める。




何人かの人間が私のカプセルの周りを取り囲んでいる。




マスク姿で、目は皆、緑色だった。



空に浮いた建物



緑色の目





私が読んだ資料は本当のことを書いていたのだろうか?




だったらこの人たちは生命の共有ができることになる。




とりとめのない考えをまとめる前に私は再び眠る。







カプセルから出されると、何本かの注射と点滴で体調を整えられた。




魔力が強い薬剤なのか、私は両足で立ち上がることができ、食事も普通に食べられた。





ただ、魔力はまだ回復しておらず、変な感じだ。





医師には二、三時間くらいで元に戻ると説明され、そして、出来るだけ歩いて身体が覚えているダメージを「塗り替えろ」と言われた。




確かに背中に違和感は残っている。







一応、杖を渡され医療フロアの中をぎこちなく歩く。




五分もたたないうちに頭が重くなり、足が地を踏む感覚が怪しくなった。




壁にもたれて休んでいると、アナウンスで歩き続けろと医師の声がする。




私はため息をついて一歩踏み出すと、さっきよりも足がふらついた。



杖に体重を預けようとすると、バランスが取れず派手に転んでしまう。




背中に激痛が走り、私はたまらず身体をまるめた。




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