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襲ってきた兵士達は、私達の隊が全員倒れるのを確認するやいなやどこかへ行ってしまった。




しかし、一人だけ兵士が残っていて、息がある人間へとどめをさしてまわっている。




段々と私の方へ兵士が近づいてくる。




隊長も陶器の仮面の魔法看護師も遠くで倒れていて、もう死んでしまっているのがわかった。






私は仮面の下で密かに涙を流す。




さっきまで息をしていたのに、さっきまで話をしていたのに、さっきまで………生きていたのに………




私の中の皆はまだ生きているのに………




皆、どこへいったの?




皆の魂はどこへ消えたの?





唇をぎゅっと噛んで嗚咽をこらえる。






兵士が何かに気づいて私の方へ身体を向けた。




剣を振りかざし、魔力を高め始める。




私はもう半分死にかけているのに、まだ死にたくないと激しく願った。




こわい、死にたくない!





兵士のかまいたちの魔法は私のすぐそばを駆け抜け、大木をなぎ倒した。




背が低くなりすぎた木の向こうに、目の黒い少年が青ざめた顔で膝を抱えていた。






兵士がすでに少年の目の前に移動している。




脊髄反射を私はこの時、初めて実感した。




飛び起きて兵士に向かって走り出していたのだ。



頭は何も考えてられないくらい真っ白だったが、おそろしいほどに自分がやるべきことが過不足なく組み上がっていく。



兵士に突進しながらじぶんに治癒魔法をかけ、途中で力尽きないようにした。剣がふりおろされるのには間に合わなかったが、すかさず兵士に麻酔魔法を放つ。





その間の、数秒、たったこれだけが私のできることの精一杯だった。






とにかく、兵士に目覚められたら厄介なので木にくくりつけ、麻酔薬をさらに注射しておく。




少年に駆け寄り、傷を見ると心臓は無事のようだったが、出血がひどい。


腕もかろうじて皮一枚でつながっていた。




きっと腹部の内臓も損傷しているに違いない。




私は絶望的な気持ちで、でも治癒魔法を使おうとした。





「……や、めろ……」





少年の口が動いた。





「え?」





「やめろ……よけいな魔法を使うな……我々が治す……」






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