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神様!
神様!
神様!
剣が僕の身体に下ろされるその瞬間まで僕は叫ぶ。
しかし、叫びは虚しく魔法で切れ味と輝きが増した剣は僕の左肩から下半身まで切り裂いた。
「ぎぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
あまりにも汚い叫びは僕のもので間違いない。
あぁ…あぁ…神様…
僕は何故こんな目に合わなければならなかったのでしょうか?
魔法が使えないばっかりに、どこのコミュニティーにも属せず、孤独で、歩いてばかりで…
魔法がない世界なら僕はもっと幸せになれたかもしれないのに…
神様、教えて下さい。
この世界以外に別の世界があるのでしょうか?
どうか、どうか教えて下さい。
冷えていく身体とは反対に、僕から溢れ出る血液はあたたかくて…
痛みからではなく、今ここで死へと向かう自分が虚しくて涙がこぼれた。




