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僕は言葉を失い、宙ぶらりんなスプーンが行き場をなくす。


スミレ様は尋常でないスピードでケーキを食べつくした。


「おまえが連れていたあの女、あいつもだいぶ魔法を使っていたらしい。治りが遅いそうだ」


スミレ様が焼菓子に手をのばす。




「死にませんよね!」




僕は自分の手元を見下ろしたまま、めいいっぱい叫んでいた。


食い違った僕の言葉と態度。


本当はスミレ様の方を見て心配そうに言わなくちゃいけなかったのに…



自分でこわくなった。



こわさがわかって、さらに思考が散乱する。



もう、頭がいっぱいで…




不意に、黄色い目の人の無防備な寝顔が僕のなかに浮かび、正気を思い出させた。



どうして……

どうしてかな?


「あ……すみません…大きな声を出してしまいました……」


うつむいたままスミレ様に謝る。


「……うっ……」


涙を呼ぶような嗚咽が聞こえた。

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