表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/84

32

観月さんの目と口が切り裂いたような形になる。


笑っているんだ……


この笑顔が観月さんの本当だ。僕をもてなした微笑みは仕事用なんだ。

そう直感した。


観月さんが僕の胸元を掌で押しつける。

もちろん僕は抵抗しようとしたが力が強すぎて腕さえ上げられない。

たぶん、音はしなかったけれど魔法で動けないのだ。


「あなたは孤独を嘆くけれど、孤独がゆえに今まで生きてこられたのです。そんなに素直では誰かの食い物にされていたに違いない」


観月さんが嬉しそうに切り裂いた笑顔で僕を見つめる。


胸が押さえつけられて苦しい…

どうして観月さんはそんなことを言うのだろう…


「やめて…やめてくれ…苦しい…」


「無知ゆえに無垢。いろんな人の手垢がつけばあなた様も汚れるのか…」


観月さんの茶色い目が溶けて血のように赤い目が現れた。

この人は何なのだ。

僕をどう思っているのか。


「観月兄さん!なーにやってんだ!」


この重たい空気を弾くような高い声が響く。


僕の胸元を圧迫していた掌が外れ、観月さんの身体が後ろに引っ張られた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ