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扉に鍵を差し込む。

鍵穴もないのに…

右に一回、左に二回鍵を回して抜くと扉が左右に開いた。


「どうぞ」


人が10人くらい入れそうな箱の中に観月さんが僕を誘導した。


「あ、はい…」


僕が入ると観月さんもあとに続いて入ってきた。

音もなく扉が閉まると箱が少し揺れた。


上昇する感覚がすぐにわかる。ここに来る時と一緒だ。

今度は床があるので安定しているけど。


しかし、一体どこに行っているのだろう?

言われるがまま、案内されるがままだ。

でも…観月さんの隙のなさや優雅な振る舞いに委ねていると心地よい。


今さら警戒心を掘り起こそうとしても、遅すぎる。

黄色い目の人だって治療してもらってるんだ。

変に疑ったら失礼にあたる気がする。


姿勢よく前に立つ観月さんの背中を見ながらそんなことを考えていると突然四方の壁が無くなり、僕は目を見開いた。


大勢の人達が現れ、下へと消えてゆく。


「あっあの!」


僕はさっき空中でしていたように下手に動かず、観月さんを呼ぶ。


観月さんはまったく動じない様子で、僕を振り返り微笑んだ。



「お客様、ご心配なく。ただエレベーターの壁と床が透明になっただけでございます…暫くロビーを縦断いたしますが向こうからこの中は見えないつくりになっております」


ほら、と観月さんが見えない壁をぺたりとさわって、爪先で床を鳴らす。

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