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「けっこう頑固なんだね。必死になって震えちゃって……」
面の向こうで黄色い目の人が鼻で笑う。
僕を傷つけて、ここから立ち去らせようとしているのかもしれないが、そんなつらそうに言われても僕は退かない。
必死だから震えている。
この人が教えてくれて僕は実感する。
僕はこの人に必死なんだって……
「諦めてください…僕はここに、あなたのそばにいます」
僕はひざまずいて黄色い目の人のむきだしの肩にふれる。
やはり熱がある。
あの薬では完璧に治せなかったらしい。
「………分からず屋…」
すねたように黄色い目の人が呟く。
「すみません。治ったらいなくなります」
長いため息を黄色い目の人がはいた。
「伝書鳩くん…私、もうすぐ死ぬの。だから、ここにいてもつらいだけなんだよ?それでもいいの?」




