眠りこける幼子のゆめ
いいにおいがして
たいそううるさくて
ころっけをたべて
たいようがあつくて
ほこりっぽくて
ひとがたくさんいて
はなはあかで しろで こいぴんくで
きのしたはすずしくて
かぜがふいていて
くさがみどりいろで
ちゃいろいとりが
あるくさきから とびたって
みたことのないやつが
ぼくをのせて そらをとぶ
くもはひんやりとして
みおろすやねやねはぎんいろ
かくれんぼのこえがする
――もういいよ
それからおとながわらってる
ぼくはおおきくなって
じてんしゃにのって
がっこうへいって
いけでさかなをつかまえる
あかいきんぎょをつかまえる
みんなのうたごえがきこえて
まどからのぞいたら
おおきなぞうがぴあのをひいている
はなでがくふをめくりながら
おおきなまえあしでじょうずにひいている
*
平城京跡で開催されている天平祭へ子どもたちと出かけました。帰るとすぐに末の子は寝てしまいました。暑い中を歩いたので疲れたのでしょう。一連はその光景で、二連と三連は夢の中です。末の子がずいぶん気に入っていた、屋台の前にいたダークヒーロー風の人物も登場しています。
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