5/23
「うまれたての描線による新世界」
「新世界さ」
うまれたての描線による稲妻を
たとえば君のなかの緋色の様
熱砂がさびしくゆらめく様
僕は唯かんがえている為
君は翼をぬらすが為
僕は君に鍵をかけ
それいらい君に
遭っていない
聖行為は火
墜落の光
識れば
もう
闇
へと
孵える
だけの話
三日月瓶詰
君は硝子の内
光に果ててゆく
輪廻はあしもとで
からまって役立たず
それは青いそれは赤い
たとえば君のなかの緋色
熱砂がさびしくゆらめく様
たとえば君のなかの緋色の雫
うまれたての描線による新世界
「稲妻さ」