雨の日のユッケ
第一章~ケッキョクノーゲカイ
あぁ~、今年も退屈な大学生活が始まったな~。
大学2年生の美紀は、またそう思うのであった。
そう、彼に出会う前までは…
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遡ること、2年前。
私は、県内屈指の進学校、県立短畑高校3年生であった。
入学時から勉強、勉強、勉強の繰り返し、そしてそれが美徳であるかのように周りのクラスメートも反旗を翻すもなく勉学に勤しむような学校であった。
恋愛もない、青春もない、つまらない。
美紀が抱いた感想はそんなところであった。