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雨の日のユッケ

雨の日のユッケ

作者: 三村達郎

第一章~ケッキョクノーゲカイ


あぁ~、今年も退屈な大学生活が始まったな~。

大学2年生の美紀は、またそう思うのであった。

そう、彼に出会う前までは…


******************



遡ること、2年前。

私は、県内屈指の進学校、県立短畑高校3年生であった。

入学時から勉強、勉強、勉強の繰り返し、そしてそれが美徳であるかのように周りのクラスメートも反旗を翻すもなく勉学に勤しむような学校であった。


恋愛もない、青春もない、つまらない。

美紀が抱いた感想はそんなところであった。


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