「設定資料」その一
【世界観設定】
「世界を分断し、戦い続けた四大勢力圏」
新欧州連合(NEU)/環太平洋諸国連合(TPPG)/ユーラシア連合(RCEPⅡ)/アラブ・アフリカ連合(EAA)
「舞台」
新欧州連合、ローディ共和国内にある休戦地帯の街。
「ローディ共和国の政治」
三権協調体制/
企業体(企業貴族)、労働体(組合と労働者)、王制体(王族、教会、民衆からなる集合体)の三団体から代表者が集まり、国の政策を決定する。
現実として労使協調により企業体と労働体が政策を立案して、王制体がアドバイザーとなり決定される場合が多い。
第四の団体は軍で権力はない。しかし、いくつかある軍閥はそれぞれの三権と協調していた。
戦闘種はそれら四つに所属している。冒険者ギルドは、四団体の支援を受けて、各地で冒険者となっている戦闘種をまとめていた。
正確に言えば、シュンは王制体の冒険者であるが、本人にその自覚はない。ジェンヌは企業体の冒険者となる。ディボガルドは軍閥だが、どの三権力と協調しているかは不明。
三権が抱える戦闘種/
企業体(企業貴族)=私兵団
労働体(組合と労働者)=戦闘種の組合員、労働者の戦闘種チーム。
注)カルト集団のような地下チームがあり社会問題になっている。
王制体(王族=近衛兵団、教会=魔導師団、民衆=一般冒険者)
「地理情報」
●複合城塞都市サンドリオ/シュンが戦っている都市、東西南北の出城からなる。
中央都市サンドリオ/行政機能を持つ中心都市。
北城塞グロッセナ/シュンたちが所属するギルドが有る街。
東城塞クレモンテ/シーザリオが所属するギルドが有る街。
西城塞ラヌゼルダ/ツァレーナが所属するギルドが有る街。大進行に見舞われた。
南城塞カプラータ/街道警備の街。
●グロッセナ周辺
デス・ベイスン/北にある盆地の呼び名。手傷を負ったベヒモスは、ここで最後の戦いを挑む。
デス・キャニオン/巨大渓谷が交差している場所。ベヒモスの巣が点在し数も多い。
魔境/森の深部。多数のベヒモスが蠢く。
川、湖/雨の日には、リヴァイアサンが現われる。
●グロッセナ城壁内部
フィオーレ/チーム・スカーレッドが経営する飲み処兼、食堂の酒場。
「歴史」
西暦2X25年/新欧州連合の内乱に端を発し、アラブ・アフリカ連合が欧州進撃を開始。
西暦2X26年/ユーラシア連合もその動きに呼応し、NEU国境線の小国に侵入する。
西暦2X28年/環太平洋諸国連合の義勇兵が大西洋を渡り、新欧州連合軍に参加。
西暦2X31年/太平洋で軍事衝突。事実上の世界大戦状態となる。
西暦2X38年/機能停止状態だった国際連合は、世界大戦の勃発を宣言して解散。
西暦2X39年/第三次四分世界大戦、通称三四大戦の開戦。
西暦2X40年/各勢力はベヒモスの開発の次に傾注。
西暦2XXX年/大戦の欧州戦線にて生物兵器の実戦使用。
西暦2XXX年/大西洋にて生物兵器の実戦使用。海上戦力の壊滅。
西暦2XXX年/南米太平洋沿岸部にて生物兵器の実戦使用。航空戦力の消滅。
西暦2X18年/大戦開始から八十年余り、人体実験の果て戦闘種が誕生。
西暦2X37年/分類不能のベヒモスが初めて確認される。Sクラスと認定。
西暦2X43年/ウォリアー・レボリューション。革命により、初の戦闘種が統治する国が誕生。
西暦2X45年/危機感を持った四大勢力の協議により、戦争終結宣言が成される。
新暦0001年/新暦宣言調印式。各国に生物兵器掃討が義務付けられた。
新暦0009年/ローディ共和国三権協調政変。既存政治勢力の一掃。
新暦0192年/ランツィア開村。
新暦0195年/第八六地区でサンドリオの建設が開始される。同時に戦闘種の入植開始。
新暦0262年/シュン誕生。
新暦0275年/ランツィアの惨劇。シュンの両親がスケラーノに殺害される。
新暦0284年/シュンがスケラーノ討伐を成す。
「宗教」
従来の宗教観が続いているが、国境の途絶と通信の断絶が弊害を補正して、より良い意味で退化している。
信者は定期的に宗教施設に通い、身をもって信仰を示し、民衆は敬虔な王族などに、より敬意をはらうようになった。
付け加えるならベヒモスの悪魔的な脅威は、対なる神がかりを想起させた。すなわち、Sを超えるSS、SSSなどのベヒモスは、神の使徒であると想像する信者も現われた。
神が人間を造りたもうたなら、彼らを生み出す彼ら自身は何者なのか――と。
「組織(勢力)」/強力な順
一、企業貴族複合体/労使一体、所属する戦闘種の数を合せる。
二、軍/軍閥はあるが指揮系統は統一されている。
三、王族/王室は未だ民衆の支持を受けている。近衛兵団、教会に所属する魔導師団、協力する民衆の一般冒険者を含む。王族領は一定の自治権が認められ、支配地域としての意味合いも強い。
四、冒険者ギルド/心の拠り所として考える戦闘種は多い。しかし何事かがあれば組織として、上記の三団体のどれかを支持すると思われる。
「自然環境」
ベ ヒモスらが支配する地域は自然が回復し、原生林なども復活している。人類のエネルギー使用量は激減した。
「作品特有の名称」
魑魅
陸で活動する生物兵器。生殖能力がある。交配して数を増やし進化する。野生動物や下位のベヒモスを食料としている。
魍魎(ジズ、リヴァイアサン)
前記は空、後記は水中で活動する生物兵器。
戦闘的冒険者、冒険者
生物兵器に対抗する為に作られた、人類のベヒモス。
特殊能力
生物兵器の中で生成される、水晶体に封じ込められている力。かつては超能力と呼ばれ、その力が備わっていた人類も存在した。
希少水晶
上記水晶体。各団体が所持する超希少の品は、国軍の特殊倉庫で保管されている。
人間足る為に、戦闘種に生成の力は備わっていない。
器
戦闘種の体が持つ希少水晶の受け入れ量。遺伝子、年齢、経験等で各人に差がある。
「種族」
人種や宗教による分け隔ては、ほぼなくなっている。
「通貨などの単位」/国
1ジラ=一万円のイメージ(東洋における、ある経済圏の使用通貨と比較)
例)五万三千五百九十ジラ=5,3590円
ベヒモス討伐で得た希少水晶はギルドやマーケットで売り、冒険者は報酬を得る。
世界的な通貨取引はない。国際貿易は希少金属を介してか、バーター(物資)の取引となっている。