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プロローグ ~謎の求人広告~

物体転移(ぶったいてんい)が得意な人材急募。寮完備』


 伊村祥太郎いむらしょうたろうがその広告を見つけたのは、ゲームにも飽き、何気なくネットを眺めていた時のことだった。


「なんだろ、これ。ジー・ケイ・エー……?」


 思わずつぶやく。さっきまで健康食品のPRだったような気がする。

 そこには会社の名前なのだろうか、『GKA』という文字と、住所が書かれているだけだった。電話番号もメールアドレスもない。


「うわー、怪しいなー」


 しかし同時に、自らの中に湧き上がる思いを強く感じる。

 祥太郎は、転移能力者だ。

 だが今の世界では、異能者の力は政府から発行される『ミュート』と呼ばれる腕輪で制限されている。出来る事といえば、近くまで移動したり、荷物を少し先へと運んだり。走ったり手で運ぶのと大して変わりはしない。

 それが異能力を持たない人たちとの共存の道だというのは理解できるのだが、やっぱり生まれ持った才能を思い切り発揮できないというのは、もどかしいものがあった。

 そんなモヤモヤを抱えつつ、何となく大学を受験したが上手く行かず、これからどうしようと考えていたところだ。


 迷いはすぐに吹っ切れた。

 祥太郎は狭いアパートから、朝の街へと飛び出していく。

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