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性悪貴族?なにそれおいしいの?  作者: ぽて
ドキドキワクワク学外研修編

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9 墓場荒らしと魔改造



「……一時はどーなる事かと思ったけど、何とか王都まで戻って来れましたねー」


 ねー、教官? と同意を求めるヒューイの視界の先には、グッタリとしつつも手綱を握るアルの姿。他の面々は同情の視線を向けている。


「あんのクソジジィ。……相手が俺だと、何で手加減って単語が頭から消えやがる……!!」


 イシュトでの後片付けを押し付けられたアルは、王都への道すがら連日書類書きに追われているのだ。帰りに寄るなら丁度良いだろうという事で。

 意外と持ち合わせていた責任感で、生徒たちに押しつける訳にもいかず一人でこなさなくてはならない為、こんな状態になってしまった。


「いやーホント残念っす! 手伝えるものなら手伝いたいくらいなんすけどねー!」


 ローレンツが笑顔でそんな事を言った。とても白々しい。


「……ローレンツ。お前、帰ったらサバイバル学科の実技課題二倍な」

「え、ちょ、教官。生徒に当たるとかオトナゲなさすぎじゃないっすか!?」


 ノォォォ! と膝をつくローレンツ。サバイバル学科の実技課題は大体、体力作りの為の筋トレである。


「今のはどう考えても、お主が悪かろうよ……」


 一連の流れを傍観していたフェルが呆れたように呟いた。エルンストも同様である。

 馬車の一角では「興味ないにゃー」と言わんばかりに、ノーチェがアステル謹製のおやつをムシャムシャと貪っていた。





「イシュトでの騒動の報告書、確かに承りました」


 アルから紙の束を受け取ったハインツが「お疲れ様でした」と労ってくれた。


「よっしゃぁぁ! これでしばらく面倒な仕事ともオサラバだぁぁ!!」

「心の声が全開っすよ、教官……」

「俺たちは短期休暇だが、教官にはしっかり仕事があるだろうに……」


 学外研修の後には短期の休暇が用意されている。次の研修の準備だったり、休息の為の期間だ。教官職になると次の候補地とのやりとりやらで、ほぼ通常業務と変わらない仕事量になるのだが、アル的には問題無いらしい。——が、


「アルフレッド殿……非常に心苦しいのですが、緊急要請があります」

「き、きんきゅうようせい?」


 唐突にやってきた仕事の予感——むしろ確信的せざるを得ない単語。ぐぎぎぎぎとハインツにぎこちなく顔を向けて問い返すアル。


「緊急要請です」

「い、一体どこから……?」

「騎士団とユストゥス家からになります」

「騎士団はわかるけど、ウチからも?」

「まあ、ユストゥス家の分に関してはヒューイ君に対してなんだがね」


 ため息つきつつハインツが言った。「ユストゥス家も困ったものだよ……」とか言っているが、ヒューイを見る目には同情が含まれている。


「短期休暇には家に戻るように、との事だ。外に嫁いでいたマリー嬢が里帰りしたらしい」

「外に嫁いでたって事は……もしかして僕のおねーさんですか?」

「ああ、そうなる。今回の帰郷理由だが、君の記憶喪失騒動が起因だそうだ」


 ヒューイの姉は彼の事が余りにも心配で、旦那を放り出してまで里帰りしたらしい。旦那様涙目である。


「つまり姉馬鹿ってワケっすね」

「ユストゥス家はそういう家だからな……」


 ローレンツが成る程と頷き、エルンストが呆れ返るように呟いた。ユストゥス家の面々が末っ子に対して揃いも揃ってデレッデレなのは、付き合いがある貴族の間では余りにも有名な話である。


「…………雪ウサギ、かわいい。異論認める」

「認めちゃうんですね、異論」

「…………暴君、ちょっと引く、ので」

「あ、それなら仕方ありませんね」

「……アステルちゃんもテオ君も酷い!」


 アッサリと手のひらを返したアステルにヒューイは涙目である。アステル曰く、暴君は性格的に受け付けないらしい。


「…………? 雪ウサギと、暴君、は別物」


 違わない? おなじ? と首を傾げるテオドール。当人ではあるが答える術はヒューイには無い。何せ比較すべき記憶が無いのだ。記憶が戻ったら戻ったでどうなるかわからない、というのも困りものではある。


「ホントその辺り、どうなんだろーねぇ……」

「答えの出ない疑問は置いておけ」


 なるようにしかならないとバッサリ斬り捨てるエルンスト。そしてハインツに向き直り続きを促した。


「ハインツ団長、続きを」

「わかった。では話すが……もう一つの要請は——」





 誰もが家路につき、ベッドにくるまっているだろう夜更け。王都の外れにある墓地に一行の姿があった。


「頻出する墓荒らしを捕縛もしくは根城を突き止めろ、か……」


 最初に報告書を出したばかりに、押し付けられたような形だ。ハインツも申し訳なさそうにしていたが、ある意味では実地研修には持って来いである。現在のヒューイ班は学内でもトップクラスの戦闘力を有しているので、戦闘面での不安も少ないと見られているそうで。


「追跡用の魔術仕込んで……ってワケにはいかないんすか?」

「少しでも魔術反応があると、真っ先にかき消されちまうらしい」


 もしくは仕込まれたデコイには引っかからないとかなんとか。この点から犯人は、そこそこ魔術に通じている人物であると推測されている。そもそも墓荒らしをして、メリットがあるのはネクロマンサーくらいなのだが。


「騎士団の管轄下にあるネクロマンサーは全員シロ。モグリは把握できておらんというのは厄介じゃな」

「だが、騎士団を出し抜けるネクロマンサーという時点で、多少は名が通っている奴の仕業である事は間違いないと思うが……」


 アル達が真面目な話をしている一方、ヒューイはというと——


「…………(ぷるぷる)」

「ヒューイさん、なんだか震えてますけど寒いんですか?」


 心配そうにたずねるアステルへ、ふるふると顔を縦に降るヒューイ。


「あれ? 何だか顔色も悪いですね」

「…………(ぷるぷる)」


 今度は横に首を振るヒューイ。そんなことは無いぞと言いたいらしい。だが、はたから見ると血の気が引いているように見える。


「アステルよ、構うな。そいつは単に夜の墓場が怖いだけだからな! このワガハイの相棒だというのに情けない事だ」


 その証拠に先ほどから口を開かないだろう? とノーチェが呆れたように言う。


「そういえばゾンビも苦手でしたよね。……もしかして意外と怖がり——」

「——(ぷるぷるぷるぷるぷるぷるっ)!」


 猛烈な勢いで首を横に振るヒューイ。それだけは男子として断じて認めてはいけない事実なのだ。


「……良い加減、口を開いたらどうなんだ相棒よ」

「違うんだよ物理攻撃が効きそうにないやつが苦手なだけで、効くなら苦手じゃないっていうか、怖くなんて無いっていうかあぁぁぁぁっ」

「なんだ、そんな事か」

「だって物理攻撃が効かないと対処できないぃぃぃッ」


 ヒューイの言葉に、フンっと鼻で笑うノーチェ。


「物理が効かないなら魔術で殴れば良いではないか。……というか、先程から語尾がおかしいぞ、お前」

「あからさまに視えてない発言ありがとー。やっぱり僕にしか見えてないんですねわかりますこんちくしょー」


 ——そう、ヒューイズアイには、そこらじゅうにふよふよと浮かぶ人型が視えていたのだ。いわゆる幽霊というやつである。幽霊は死霊タイプの魔物ともまた違うカテゴリーの存在で、いわゆる都市伝説の類いである。


「ヒューイさんってもしかして特異体質なんですか?」

「と、特異体質?」

「普通の人にはできない事ができる人の事をそう言うんです」


 職業の幅が広がるから羨ましがられるんですよね、なんてアステルが感心しているが、当のヒューイはそれどころではない。


「こんな体質いらなかったぁぁ……!」

「きっといつか活かせる日がきますよ! ……たぶん、いえ…………もしかしたら!」

「アステルちゃん、フォローになってないよぉぉ! ——って何かウヨウヨ集まって来たぁぁぁ!?」


 ヒューイの言動に、自分達の姿が見えると気付いた幽霊達が大挙して押し寄せ始めたのだ。追い払おうと手足をバタバタと振り回すヒューイだが、あまり効果は見られない。しかも幽霊が視えるのはヒューイだけのため、はたから見るとかなりこっけいだ。


「あいつは何をやってるんだ?」

「パントマイムっすかねー?」


 こんな賑やかな墓場に堂々と墓場荒らしが姿を現わす訳もなく、一夜目の見張りは失敗に終わった。





「はぁ、昨日はタイヘンだったなぁ……」


 げっそりとつぶやくヒューイの声には力がこもっていない。何せ昨日の晩は彼の能力が発覚するや否や、墓場中の幽霊が集まって陳情大会が始まってしまったのだ。

 曰く、最近は参りにくる人間が少なくなった。曰く、墓守が仕事をサボっている。曰く、ネクロマンサーに身体を持ってかれた……などなど。

 なんか微妙に重要な情報が混じっているのに気付いたのは帰宅後の事だった。しかし、またあの状況に陥りたいかと問われれば、もちろんお断りである。しかも幽霊達に顔がわれてしまっているので行きたくない。生者とあまり関われない幽霊達は娯楽に飢えているのだ。そんな所に『視える』自分を放りこもうものなら……。


 ぶるりと震えるヒューイ。


「うぅ、やだよぅ。行きたくないよぅ……」


 自らオモチャになりに行くなど阿呆のする事である。どうすれば行かなくて済むのか必死に脳みそをフル回転させていると——


「——ロー君にテオ君?」


 光を放つ魔法陣を挟んでローレンツとテオドールが『あーでもないこーでもない』と議論しているのを見つけた。


「何してるの?」

「索敵陣のメンテと調整と改造っすよー」

「改造?」

「そうっす。テオさんに協力してもらって新しい機能の実験してる所っす」

「…………補助機構、追加」


 ローレンツによると、いま実験している補助機構とは索敵の際に情報を予め精査してくれる機能の事らしい。


「おー、よくわかんないけどカッコイイ!」


 理論的なことはわからないが、なんだかワクワクする話。既に幽霊のことはヒューイの頭から吹き飛んでいた。


「でっしょでしょ!」

「……………改造、浪漫」



 ——十数分後。



「お前らトリオで集まって何してんだ?」


 通りかかったアルが怪訝そうに尋ねてきた。


「あ、きょーかんだ」

「どもっす」

「…………索敵陣レクチャー」


 クイッとソレを指差すテオドール。


「レクチャー……って、もしかしてヒューイに、か?」


 アルが目算をつけたのは、いつもならローレンツの前に展開されている索敵陣が、ヒューイの前に展開されていたからだ。


「そうっす。ノーチェさんとの契約でヒューイさんの魔力量も増えた事だし、何か活用出来ないかって話になって……」

「ロー君の索敵陣カッコイイなーって言ったら……」

「………………面白そうだった、ので」


 なんだかんだで話が盛り上がり、三人でヒューイ用索敵陣の魔改造に勤しんでいたという。特にヒューイの意見が魔改造を後押ししたというのだから信じられないのだが——


「お前らな、そんな理由で既存の魔術を進化させんなよ……開発者が草葉の陰で泣いてんぞ」

「いやいや、それがもー凄いんすよ! 何で今まで誰も思い付かなかったってくらい画期的で!!」

「お、おう」


 興奮して話すローレンツにアルは引き気味だが、テオドールが引くのを許さず立ち塞がった。


「…………索敵陣と、既存魔術。合わせ技」

「ぐ、具体的には……?」


 最後の隙間も三人目のヒューイに塞がれたので、仕方なく話を進める事にした。……多少は興味がないでもない。


「索敵陣でターゲッティングした敵性存在に纏めてデバフ攻撃でっす!」

「……まじか」


 これまで索敵陣は、あくまでも戦場把握のための道具の一つだった。『ここにこんな敵がいるから、こう攻めよう』とか『この敵の強さはこの位だから、これだけの戦力を投入しよう』のような、戦術の補助として使われていたのだ。広範囲をカバーするが故の特殊さ——全てを把握して、適切に情報を管理する技術が必要——から、そういう風にしか使えなかったという側面もある。だからこそ、それを専門に扱う斥候役——ローレンツのような——が生まれたのだが。

 今まで、別の魔術と組み合わせて使おうという者は不思議なくらい居なかった。もしかするといたかもしれないが、少なくとも世には出ていない。ひとえに膨大な情報処理能力と魔力量を要求されるためだと思われる。それだけの才能があれば、他の事で大成しているというものだ。


 それを魔力でゴリ押ししたというのだから末恐ろしいと思うべきか、心強いと思うべきか。


「腐っても魔王、だな」

「ノーチェの魔力量ってそんなに凄いの?」

「索敵陣と複数対象魔術の同時展開ができるくらいっすから、少なくとも普通の魔術師の倍はあるっすねー」


 ヒューイさん用の索敵陣は、情報処理用の補助機構に魔力割いてるので更に倍の四倍っす!


 と、ローレンツが続けた途端に、それまで「うんうん」と頷いていたアルはツッコミを入れた。すなわち——


「——お前ら馬っっっ鹿じゃねぇの!? いくら画期的でも現状ヒューイかノーチェしか使えねーじゃねぇか!!」


 しかも補助機構に二人分の魔力を割いてる時点でヒューイのぽんこつ具合が分かろうという物だ。


「…………完全取扱説明書付、おトク」

「テオドール、根本的な解決になってないからなソレ」


 まさかそれが消費魔力増大原因じゃないだろうな? と疑念を抱くアル。


「至れり尽くせりです!」

「ヒューイ、お前はもう少し自力で使いこなす努力を見せような……?」


 全く自覚の無いヒューイに、ピキピキと青筋浮かせながら言い聞かせるアル。


「まあまあ教官、落ち着いて。燃費の悪さは、まだ暫定バージョンってのもあるんす」


 魔術構成を効率化できれば少なくとも魔術師一人分の魔力量は抑えられるようになるとのこと。


「……それでも三人分か。普通に分担してやった方が早いだろ、それ」

「無理」

「即答か」

「…………索敵陣の正確さ。普通、の魔術師、では、敵わない」


 通常の攻撃魔術や補助魔術は術者の裁量でターゲッティングされている。なので、術者によって狙いにバラつきが出るのだ。その点、今回の魔改造索敵陣は一旦ターゲッティングすればホーミングしてくれる。無駄に芸が細かい。


「……実用化できれば一生安泰レベルだぞ、マジで」


 正規登用されれば歴史に名前が残るレベルとも言える。それだけやばい魔術が、こんなノリで生まれたとは記録に残せないが。


「でもやっぱり魔力量なんすよねー、ネックは」

「…………使って、みたい。でも、使えない。ジレンマ」

「使えるけど、使いこなせませーん」

「前途多難だな、こりゃ」


 どうやら彼らが歴史に名を残すのは難しそうだ。





「さーて、今夜は来るかねぇ……奴さん」

「運次第、としか言いようが無いですが」


 物陰から墓地を見張るアルとエルンスト。昨日の教訓——人数多すぎて隠れる場所が無い問題と、睡眠不足問題——から少数精鋭の交代制でいく事になったのだ。


「——で、ヒューイのやつは初っ端から無断欠席か」

「ワガハイがあやつの代理なのだ!」


 二足歩行で胸を張る黒猫が一匹。我らがノーチェさんである。人目が無いので自重する気ゼロである。


「『ユーレイコワイしめんどい。あとよろしく』と、後を頼まれれば否とは言えまい?」

「……そんな理由なら、普通に断っても問題無かったと思うが?」

「ワガハイも思わないではなかったんだがニャあ……」


 夜になった途端に「なんか見張られてる気がするぅぅぅ! 視線が、視線がぁぁ!?」と、ガクブルしながら対人恐怖症もどきになりかけていた相棒のさまに、思うところがあったらしい。


「ヤツのあの様を見ていたら、こう、何かしょうがないなという気になってな」

「幽霊が見えるってのはマジもんだったのかよ……」

「まさか本当に居るとは……」


 もしや今も周りに居るのか? と思うと少々寒気がしてくるのだが、まあ見えないので問題はないだろう。……恐らく。


「知らないって事はこんなにも幸せだったんだなー」

「目が泳いでいるぞ、キョーカン」

「変に意識して俺まで視えるようになったら嫌なんだよ!」


 昨日のあいつの様を思い出せ、同じ目に合うのは嫌だ! と、大人気ない大人。一人パントマイムからの正座でお説教? みたいな目には本当に遭いたくはない。ギャラリーが居ても居なくても、だ。


 そんなこんなでやいのやいのと言い合いをしていると……。


 ぴーひょろろー。


 気の抜けるような笛の音が響いた。


「なんだぁ、今の音は?」

「こんな時間に笛の音とは不吉ですね」

「いやー、不吉というには色々足りなくないか?」


 いくら緊張感を削ぐ音とはいえ、異変は異変だ。音の源を探し始めたアルたちだったが、本当の異変はすぐそばで起きた。


 地面がボコリと盛り上がり……土の中から手が飛び出してきたのだ。


「にゃ、にゃんとぉぉ!?」

「斬新すぎるだろ、墓荒らしさんよぉ……」


 ぴひょろー。


 音が響く毎にせっせと墓場から這い出してくる死体たち。


「こいつら、音に合わせて動いている?」

「どこからだ……?」


 音の発生源を探すアル。墓場全体に響くように笛を吹いているならば、近くにいなければおかしい。


「——北だにゃ! 森の方から聞こえるのだ」


 墓場の北に隣接する森。その方向から聞こえて来るとノーチェは言う。犯人確保のため、隠れていた物陰から飛び出したアルたちだったのだが——


 ピタリ、と死体たちの動きが止まった。


「……あー。そりゃあ気付くよな、流石に」


 ぷぴー。

 心なしか響く笛の音も攻撃的になっている。次々にこちらへ向き直り、襲いかかって来る死体たち。離れた場所にいるのは物は変わらず何処かへと歩みを進めている。


「ノーチェ、ここは俺たちに任せて先に行け!」

「任せる!」


 いうが早いかノーチェは墓荒らしを探して森の中に消えていった。


「……行けって自分で言っといて何だが、一瞬も迷われないのは悲しいな」

「ノーチェならそんなものでしょうよ」


 それよりもゾンビ退治に集中しろという視線をエルンストに向けられて、アルは渋々と戦闘に戻ったのだった。



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