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~探偵団~

案内されて入った部屋は意外にも広かった(失礼だけど)。


床はすべてフローリングであり、


黄緑の生地に白い水玉模様の入った丸いじゅうたんが敷き詰められていた。


落ちつける部屋だと思う。


「渡辺さんっ、おかえりなさいませ。」


「ただいま、洋は?」


「奥の部屋で依頼の処理を。」


「そうか。ありがとう。」


「いえいえっ!とんでもございません。」


渡辺さんとワンピースを着たおっとりした女の子との、


のほほんとした会話に私は思わず見とれてしまった。


こういう家庭っておもしろいんだろうなぁと思う。


「じゃぁ風月さんは、リビングでくつろいでもらったら。食事までまだ時間があるし。」


「分かりました。失礼します。」


一礼しその場を後にして目の前にあるリビングに向かった。


人の家に何もせずにいるのは少し緊張するものだと実感する。


私はベージュ色のソファに軽く腰を掛けた。


ふんわりと体を包み込むかのような優しい感覚。


「えっと、あのぉ!私、藤堂茜と申しますっ!」


先ほどの女の子はてくてくと歩いてたかと思うと、


慌てげに自己紹介をしてくれた。


「私は風月真夏です。よろしくね茜ちゃん。」


「…あっ、茜ちゃんなんて……、は、はいっ!ま、ま、真夏ちゃんっっっっ!」


茜と呼ばれてよほどうれしかったのか照れながら、


私の名前を叫んだ。


逆にこっちが緊張しそうなほどに。


「そうだ!茜ちゃんっ!ここ探偵事務所なんだよね?いろいろ教えてくれないっ!!」


「い、いいですよっ。私にわかる範囲でしたらっ。」


茜ちゃん…茜ちゃん…と呟いている茜に対して、


私は何か秘密を探れると思い


心の中でガッツポーズをした。


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