表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/41

~事件~

カチャリという金属がこすりあう音が響く。


そして私の目の前にその音の正体は現れた。


きらびやかに光りごつごつしたその物体は、


まぎれもなく拳銃だ。


手足の自由を奪い口を布でふさがれているため、


抵抗できないのをいいことに、


拳銃は静かに銃弾をセットした。


「お~い嬢ちゃん。痛い目あいたくないんだったら、おとなしく金よこしな!!」


サングラスをかけた坊主頭のその男は、


にやりと不気味な笑いを浮かべる。


テレビドラマでよくあるようなシーンだが、


いざ目の前にすると恐怖で固まってしまうのだなと思う。


私は負けじと低くその男をにらみ、眉を寄せた。


「なんだその目は、からかってんのかっ!!!テメェぶっ殺すぞ!!!!」


男の眉間にしわが深く刻まれた時だった。


バゴーンッッッッ!!!


すさまじいがれきの破片と共に、鉄格子のはずだったドアは木端微塵にも砕ける。


何事だ!っと周りが躊躇している間にも地面を歩く音は近づく。


濁りと砂ぼこりの霧の中からは、黒い人影が写った。


「お取込み中悪ぃが、いい年した大人がカツアゲはよくねぇな。」


「誰だ貴様っ!!」


「俺?俺は赤城龍、ただの探偵事務所の人間だよ。」


赤城龍と名乗る少年は、


その言葉と同時に黒服の男たちへと飛び込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ