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片思い  作者: WAIai
3/4

【3】

数日後、みなみは海に来ていた。快晴で眩しく、日差しが強い。日焼け止めをばっちり塗り、UV対策は万全だった。

「よろしく」

国広が運転してくれたのだった。側には彼の友だちで恋人同士の水野と白川がいた。

「一緒に楽しく遊ぼうね」

「よろしくっす」

国広に聞いたのだが、皆、大学1年生で同い年のようだった。

「よろしくお願いね」

みなみはそう言うと、水着に着替えに行ったのだった。



その夜、みなみはホテルに居た。もちろん、国広と同じ部屋である。みなみはドキドキしていた。

ーこれから行うことは…大人への1歩だよね。

国広もどこかそわそわしていた。白い肌が海で遊んだ影響で、少し焼けている。

「…キスしてもいい?」

「…うん」

2人は恥ずかしそうにベッドの上で重なる。2人分の体重でベッドがきしむ。これから行うことに、期待と不安とごちゃまぜだった。2人の吐息だけが聞こえ始める。

「…好きだよ」

「ありがとう。私も好きだよ」

されるままに衣服を脱ぎ、国広の行為がどんどんエスカレートしていく。彼は慣れているのが、少し悔しかった。せっかくなので、思い切ってキスをすると、激しいキスが返ってくる。

「…ちょ、ちょっと待っ…!!」

彼の一部が体内に入ろうとした時、みなみは声を荒らげた。とてもじゃないが痛くて、どうしようもなかった。

「やめて!! やめて!! やめて!!」

大声で叫んでしまった。手まで振り出したせいか、国広がピタリと動作を止める。複雑な表情だった。

「ごめん。…ちょっと」

国広が体を離し、背を向ける。何だか哀愁が漂っていて申し訳ない気がした。

ーごめんなさい。

それでその夜は終わりだった。2人は背中を向けて寝たのだった。

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