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カンバス

赤や青なんていらない


黒いクレヨンで十分だ


何色にも染まらない黒

何色をも塗りつぶす黒


僕はそんな黒になりたくて

全てを黒く塗りつぶす



黒く 黒く 黒く

全ての色を消していく


黒く 黒く 黒く

光をも吸収する黒を


黒く 黒く 黒く

隙間なく埋めていく



黒く 黒く 黒く


黒く 黒く 黒く



黒く塗りつぶしたはずのカンバスに

1つの白が目に映る


真っ黒の中に残る微かな白


黒しか無い世界にいたせいか

黒ばかり見ていたからか


僕の目に映る白は眩し過ぎて 美し過ぎて

白しか見えなくなっていた




黒なんていらない


白いクレヨンで塗りつぶす


何色にも染まる白

何色をも映し出す白


僕はそんな白になりたくて

全てを白く塗りつぶす



白く 白く 白く

全ての色を輝かせる


白く 白く 白く

闇をも照らし出す白を


白く 白く 白く

隙間無く埋めていく



白く 白く 白く


白く 白く 白く



白く塗りつぶしたはずのカンバスに

1つの黒が目に映る


真っ白の中に残る微かな黒


僕はあの時の黒を思い出す




光をも吸収する黒


闇をも照らす白




僕はもう塗りつぶさない


自分の色をのせていこう








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― 新着の感想 ―
[一言] 素晴らしい詩です。今まで、四つのマシュマロ少年さんの詩を読ませてもらいましたが、ダントツに素晴らしいです。黒に対する負の感情がよく現れていると思います。お気に入りにいれておきますね。
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