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05


 ツェリアさんの得意なお菓子。


 甘さ控えめクッキー。



 優しい甘さと、アクセントには真っ赤なジャム、


 そしてちょっと硬めの焼き上がり、それがタリシュネイア風。



「優しいお味で、とても美味しいです」


 はい、ツェリアさんの人柄そのものです。


 あー、どうしよ、幸せ過ぎてマジ泣きそう。



「素敵なご夫婦ですね」

「僕もそうなれるよう、頑張らなきゃ」


 カミスさんも、既婚者さん?



「……まだ婚約中なんです」


 良いですね、嬉し恥ずかし婚約期間。


 俺たちはプロポーズ 即 結婚だったので、婚約関係ってうらやましいです。


 今日は婚約者さんはどちらに?



「えーと、エルミナとシスカはエルシニア城で政務」

「クリスはエルサニア城で戦乙女さんたちと鍛錬」

「ニケルちゃんはいつも通り"ヴェルクリの家"のお手伝い」

「モノカは……特使勇者としての旅の途中」

「シェルカは、この会場で警備責任者していますね」


 ……カミスさん。



「はい?」


 思わずカウントしちゃったのですが、もしかして婚約者さんが6人……



「……そんな感じなんです」


 もしかしてこの世界で一二を争うプレイボーイ界の神……



「違いますよぅ、えーと、自分なりに出来る限り誠実に頑張っていたら、いつに間にかこんな感じに……」


 なるほど、必ずしも不誠実に粉をかけまくっていたわけではなく、


 みんなに対して男として責任ある態度を取っていたら、


 全員に責任取ることになりました、みたいな。



「……ですね」


 それって凄いことじゃないですか。



「はい?」


 双方合意の上での婚約ということは、まごうことなき"らぶらぶ"の証し。


 それも6人、恥じることなく胸を張って誇るべきです。



 例えて言うならカミスさんは、6人制バレーボールの監督ポジション。


 これから家族みんなをまとめ上げ、


 監督としてチームの舵取りを頑張るぞ、ですよね。




「……もしかして、シジマさんは召喚者さんですか?」



 ……おっと。



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